実は前作見てなかったっ! だが、何となくわかる作りだ。この系統のドラマの始祖だけに画面がずっと濃いっ。いやはや・・・。ストーリー自体はわりと普通の銀行物で、何ならそこまで特別派手な展開があるワケでもないのだが、何というか、もはや劇画を通り越してホラー映画みたいな撮り方をしていて主人公半沢直樹を怒らせたら祟りがある、みたいな空気が漂っているのが謎の凄みの要因であると思う。まず堺雅人が『異形感』が強い役者だというのも大きい。一癖ある上品な人物もイケる口ではあるが。原作のタイプにもよるが、同じ枠、同じタイプのドラマで当たったり外れたりするのはこの食い合わせによる所が大きいんだろうな。堺雅人が下町ロケットをやっても何かちょっと違うしね。ともかく、当たり役の全編濃いこの物語。もう視聴者がツッコミの準備をしながら見ている気配だが、どこまで跳ねるやら。ぼちぼち見届けよう。