羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

蟲師 続章

2014-10-26 14:33:22 | 日記
『香る闇』
細面の農夫カオルは花の落ちる頃、夜の闇に奇妙な思いを抱く。何かを忘れているような、恐ろしいような。上手く、思い出せない。
ある夜、年老いたカオルは帰りが遅くなり、山中で見慣れない洞穴を見付け、花の薫りのする暗がりに誘い込まれる。
酒蔵の息子だったカオル、しかしカオルが辛くあたった丁稚の報復で蔵は潰れ、山里に越し、郁に出逢い結ばれ、娘が産まれ、雨の日に蟲師ギンコを一晩だけ家に泊め蟲の話を聞き、年を取り、ある夜、帰りが遅くなったカオルは山中で花の薫りのする洞穴を見付け、誘い込まれる。
繰り返す中で、カオルの不安を募らせ、何度目かの雨の日、訪ねて来たギンコに自分の既視感を訴えると『カイロウ』という蟲に囚われている可能性を指摘される。『カイロウ』は花の匂いで虫や獣を誘い込み、
捕らえた獲物を円環状の時間に閉じ込めて生かす。違和感を感じたのならこれまでのように繰り返せず取り込まれる危険があり、二度と誘いに乗らないよう忠告するギンコ。
ギンコが去ってから年月が経ち、再びカオルの前に洞穴が出現するがカオルは穴に入らず初めて帰宅する。待っていた郁を見て「このお前は初めて見る」と抱き付くカオル。それから満足して初めての日々を過ごすカオル。
だが、その日山中で、夫婦で山菜取りをしていると郁が崖から落ち重症を負う。郁を背負い急いで山を降りるカオルだったが間に合わない。その時、カオルの前に花の薫りのする洞穴が出現する。郁を背負ったまま、誘い込まれたカオル。
幼い郁は幼いカオルと出逢いやがて結ばれ、娘が産まれ、穏やかに過ごす。郁は花の落ちる頃、夜の闇に奇妙な思いを抱く。何か忘れているような、恐ろしいような。上手く、思い出せない・・・

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