羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

世界で一番難しい恋

2016-05-05 16:35:58 | 日記
 冒頭に曰く有り気な秘書と運転手の過去を描きつつ、恋愛パートからポンコツに見えがちな零治が有能ではあった(基本、手厳しく、頼られると「おうっ」等とすぐ調子に乗る人物ではある)と改めて確認されていたが、旅館時代には居た父がいなり、零治は忠実な秘書と運転手は居てくれても、もうずっと、直接間に入る人間がいないまま年月が過ぎた人でもあったようだ。そりゃメダカも育てるし、キノコの投稿写真も始めるわ。しかも雑誌に載るくらいだから、ちょっといい写真撮っちゃう。
 本編では師匠和田の『ちょこざい』な恋愛アドバイスを秘書達とわちゃわちゃしながら無邪気に実行してゆく零治だが、最後の薔薇(零治、手書きで書けた)を渡す段では美咲が何もしない内に心が折れて、相当不審な様子で遁走っ。そして「もう疲れたよ」と涙を流して秘書達にこの恋から撤退を宣言っ。余りの繊細ぶりに秘書達ももらい泣きしそう。秘書達はそれなりに優秀な人間だけどそれぞれ自分を持て余し、なおかつ案外凡庸な暮らし中では上手くやれずにいた人達のようだから、今の自分達になれて嬉しそう。
 美咲は美咲で和田の作戦とは違うルートでも零治に惹かれ始めてきた。いないと気になるし、いたらいたで変な事になる。関連付けて話されると、無駄に反発したくもなり、避けられたりすると何かそれは『嫌』。素の零治が打ち込んだキノコやメダカに反応して、終いに閉ざされた社長室に入って行ってしまう。いや、結構好きだね、これは。オムライスなら後は玉子で包むだけくらいの工程の進み具合。
 メダカが孵る様子を二人で喜ぶ中で、零治が思わず「お前が好きだ」と言って、言った傍から二人で混乱していたが、急に進んだ秘書の恋や、君の件もやっちゃうの? と思わせつつ密かに進行しだした美咲の同僚女子の恋等と合わせて、まだまだ二転三転しそうだ。

最新の画像もっと見る