マイケル・ヨン (ジャーナリスト)

 もしいままで日本に関して積み上げられてきたウソを1カ所に集めて燃やしたら、真っ黒な煙が太陽を覆ってしまうにちがいない。
 
 過去数年にわたり、われわれは日本、米国、フィリピン、タイ、ミャンマー、オーストラリア、インドネシア、直近でマレーシアを含む数々の国で「慰安婦」問題の調査を続けてきた。
 
 上記の8カ国に加え、私は10年以上をアジアで過ごし、21カ国を訪問してきた。われわれのサンプリングと調査は決して小規模なものではないが、完全だというつもりもない。
 
 現在の調査の目標は単純明快である。
 
 1、第2次世界大戦時日本の慰安婦問題の真実を追求する。
 
 2、現在の対日感情を正確に把握する。
 
 プロパガンダの専門家たちは全世界に対し、アジアのすべての国が、20万人に及ぶ「性奴隷」を誘拐したという理由で日本へ憎悪と怨恨を抱いている、と信じさせようとしている。
 
 われわれは、日本がいかなるかたちにおいてもその手の大規模な誘拐連行に関与していないことを知っている。真っ当な研究者とジャーナリストのあいだでは本件は完了している。
ペナン戦争博物館の展示ペナン戦争博物館の展示
 

韓国人殺しの証言は皆無


 この真実探求の途上において、さまざまな突発事故があった。一例として、高名な米国人作家のローラ・ヒレンブランドが著書『アンブロークン』において読者を騙した、ということだ。
 
 ヒレンブランド女史は、日本人がテニアン島において「皆殺し」の命令を出して5000人の韓国人を虐殺した、と記述している。彼女は2つの出典を示していた。われわれはそれらを調査し、出典のうちの一つは韓国人によって噂に基づいて建てられた記念碑によるものにすぎない、と判明している。
 
 ヒレンブランドの引用元の一つは次のものだ。“Murder on Tinian:Eric Lash,Historic Island of Tinian,Environmental Services,October 2008,vol.1,2nd edition.”
1945年のテニアン島:巨大な米軍基地があるが、韓国人虐殺の手がかりはまったく見られない。1945年のテニアン島:巨大な米軍基地があるが、韓国人虐殺の手がかりはまったく見られない。
(テニアンの大虐殺:エリック・ラッシュ、テニアン島の歴史、Environmental Services、2008年10月、第1巻、第2版)
 
 ヒレンブランドの引用元になっている「出典」文書は欺瞞そのものである。ほんの数分調べればわかることだ。難しい犯罪学は必要ない。たとえば、ほんの短い分量の文書のなかでエリック・ラッシュ氏の名前の綴りがEric,Erik,Erickと3種類登場している。
 
 Environmental Servicesに問い合わせたところ、考古学担当シニアマネージャーのテリ・ラス(Terri Russ)氏から返答が届いた。ラス女史によると、「ESIはこのテーマに関するプロジェクトはいっさい手がけておりません」とのことだった(エリック・ラッシュ氏は当時ESI勤務ですらなかった)。
 
 われわれは当時のニュース報道を残す米軍の記録にも当たった。米軍の侵攻後、『ニューヨーク・タイムズ』はテニアン島にまだ2400人の韓国人が残っている、と報じていた。
 
 テニアン島は米軍の日本攻撃における死活的重要拠点だった。この小島は米軍でいっぱいとなり、滑走路が6本つくられ、テニアン島は戦時中最大の航空作戦拠点となった。1945年の時点で、テニアンは世界最大の空港だったのだ。
 
 虐殺など、どこからも、誰からも聞いたことがない。われわれの海兵隊、陸軍、海軍が韓国人5000人の虐殺被害の証拠を見逃したとでもいうのか? 合衆国軍の綿密な記録文書化の傾向からして、それは考えにくい。
ペナン戦争記念館に残る「原子爆弾」ペナン戦争記念館に残る「原子爆弾」
 ヒレンブランドは「皆殺しの命令により、日本軍はテニアンにて5000人の韓国人捕虜を虐殺した……」と記述した
 
 捕虜? 当時の韓国人は日本国民だった。万単位の韓国人が日本軍に従軍していたのである。少なからず士官もいたのだ。
 
 ヒレンブランドはこの主張を2度も繰り返している。「……日本人は皆殺しの方針を導入していた。そして5000人の韓国人全員を虐殺した」。
 
 われわれは、日本人・韓国人の民間人への降伏勧告を担当した米国の言語専門家による1次情報に当たった。そこにも日本人が韓国人を殺したという証言はいっさいなかった。皆無である。
 
 われわれ米国は、テニアンを対日空爆の出発地として活用した。何十もの日本の都市を焼き払ったのである。なぜにわれわれが敵側による5000人の無辜の民の殺戮を隠す必要があるのか?
1945年6月ごろのテニアン島1945年6月ごろのテニアン島
 ここで重要なのは、米国はテニアンから2発の原子爆弾を送り出す準備をしていたということだ。われわれがまさに広島と長崎を破壊するために使っていたその島で、日本軍が5000人を虐殺する戦争犯罪を犯していたとすれば恰好の宣伝材料ではないか。
 
 テニアンはわずか101平方㎞の島である。ヒレンブランドの出身地、ワシントンD.C.は177平方㎞である。つまり彼女は現代にあたる1944~45年に、ある軍隊が何の証拠も残さずに5000人を虐殺し、かつ誰にも気付かれなかったとでもいうのだろうか?
 
 これほど大規模な殺戮を、現地取材もせず、米軍の公記録にも当たらずに告発するというのは、プロとしてあるまじき不正行為である。彼女はこの書籍のために7年にわたる調査を続けていたと言い張っていたが、じつは彼女は同書のテーマである人物ルイス・ザンペリーニ氏と1度も対面したことがない、ということが書籍刊行後に暴露された。
タイ・ラノン近くの日本軍によるトンネルシステム。ラノンにおいて、第二次世界大戦中に日本軍と協力した高齢者たちは軒並み日本への好感を口にした。タイ・ラノン近くの日本軍によるトンネルシステム。
ラノンにおいて、第二次世界大戦中に日本軍と協力した高齢者たちは軒並み日本への好感を口にした。
 約10年前のことだが、私は当時取材していた戦時下のイラク人の子供たちを支援するために名前を貸してくれた、ということでヒレンブランドをインタビューしたことがある。子供たちを救おうとする努力において私はローラに敬意を抱き、このような辛辣な言葉を並べながらも、彼女の名作については忘れていないが、歴史家として――そしてノンフィクション作家として――ヒレンブランドはエコノミークラスの安物である。
 
 2015年9月に、私はヒレンブランドの出版社に連絡し、テニアンの韓国人5000人虐殺に関する説明を求めた。出版社はコメントを拒否し、同書の刊行はかなりの昔であるため、ヒレンブランドももはやインタビューに応じることはできない、と返答してきた。
 
 私は編集者にもインタビュー申請を出した。同じ返答だった。その版元では、いまだにインタビューの申し込みを受け付けているのだが。
 
 テニアンで日本軍が虐殺に手を染めたと主張するということは、ヒレンブランドが文学に対する罪を犯している、ということだ。彼女は真実を虐殺した。文字どおりの詐欺行為である。
 
 私がヒレンブランドの著書を購入したとき、同書は3年間にわたり『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラーリストに入っており、アンジェリーナ・ジョリー監督による映画化が決定していた。私は返金を求めたい。

 プロパガンダは、もはや日本人さえも信じ込むほど行き届いている。

マイケル・ヨン様
日本人の汚名の一部を晴らしていただき有難うございました。
日本の慰安婦問題は、テニアン島で5000人の韓国人を殺すことは常識的に無いと考えます。何故慰安婦を殺すのでしょうか。
日本は朝鮮を、日本と同じように扱ったのです。朝鮮人も日本人と同じ国民と言う扱いです。
何のために5000人もの殺害が必要なのでしょうか。しかも、小さな島で・・・
ヒレンブランドの説は、正しくないと言えますが、しかし、これを悪用する人・朝鮮にとっては
、それが嘘で有れ、多量殺人(日本人は慰安婦を殺人はしていません)の証拠として扱われることですが、韓国人からはそういう指摘はあっていません。無いことが歴然としているからでしょうか。

しかし、問題は日本人の吉田清治と言う作家が、日本人が韓国で20万人に及ぶ若き女性を誘拐し慰安婦・「性奴隷」にしたと書物に書き、それを朝日新聞社が事実調査をせずに、記事を拡大し、朝日新聞が書いたので正しいのではないか・・・と言う意識を抱かせ、この記事を韓国が利用して、日本軍隊による性奴隷説をでっちあげ、正面にすえて日本の追及を始め、日本に謝罪を要求し賠償金を要求したのです。

日本は性奴隷はないとは言いつつも、売春制度は、「売春防止法(1956年)は、売春を「人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすもの」とみなし・・・」で、禁止されましたが、逆に言うと、戦後11年くらいまで存続していたのでこういうことは、どこの国でもあった制度と言えます。

しかし、この問題は恥ずべきことで、その恥ずべきことに、自国の女性のプライドを大きく傷つけるようなことは避けるべきことですが、それが常識なのに、ただ単に、或る目的(日本攻撃、反日)に特化した、それを追及をすることは、自己の国民の(本件の場合韓国の女性の)名誉を傷つけることになるのですが、韓国はその名誉考えないのか、恥を知らないのか、或いは、生活苦でお金が欲しいのか、相手を傷つけることを最大の目的とした、品位の無い性奴隷説をとなえ、慰安婦像を作成し、碑文には嘘八百をならべ、「20万人の性奴隷」を出した(と言う名簿を出してもらいたいものです)と、碑文に書いて、各地に建てたのです。

韓国の女性よ!、あの慰安婦像は、現在も世界の各地で展開されているといわれている、美貌だけが女性の値打ちと、顔の手術をし、売春婦の宣伝なのでしょうか…何であのような不名誉な、マイナス思考の像など、設置することを許すのでしょうか。直ちに撤去の要求をすべきではないのでしょうか。

銅像を建てるのなら、スケートで活躍したキムヨナ選手の像にすべきではないでしょうか。(えっ、何。キムヨナの金メダルは審査員買収した結果だって・・・そうですか、でも、金メダルをはく奪されていないのならいいんじゃないでしょうか)

話が横道にそれました。
 
朝日新聞のフェイクニュースにより、時の首相、宮沢首相は、事実確認をせず、韓国に謝罪し、韓国では8回も土下座謝罪をしたと言うのです。
そして、日本の名誉がかかっている事項に、時の官房長官、河野一郎の狂気の談話が発表され、事態をますます、日本が不利な、方向に導いてしまったのです。宮沢、河野の人災と言うべきです。

「河野談話とは? わかりやすく簡単に解説【全文あり】

wakariyasuku.org/kounodanwa.html

河野談話とは? 「河野談話」とは、平成5年8月、当時の宮沢喜一内閣の官房長官 河野洋平が行った官房長官談話であり、内容は、おおむね、韓国側が主張する「慰安婦の強制連行に日本軍が関与していた」とする事実を認め、日本 …」

後日、朝日新聞は、慰安婦記事の誤りを認めました。
朝日新聞の慰安婦記事“取り消し”に産経新聞編集長が強 …
  1. https://girlschannel.net/topics/180540

    小説家の百田尚樹氏のコメント 百田氏はこれを受けて、Twitterで「朝日新聞がついに『吉田清治の嘘』を認めた。あまりにも遅すぎる!この30年の間にどれほどの国益が損なわれたことか!」と、誤報を認め朝日新聞記事を紹介する ...

  2. 朝日社長、慰安婦の虚偽報道めぐり謝罪を拒否「謝るよ …

    https://girlschannel.net/topics/182289

    加藤氏は「(朝日新聞が)ここまで吉田清治という人間の取材が間違ってたと、16本に及ぶ記事を全部取り消しますという。そこまで言うならば、はっきり一面で謝罪した方が良いよと、それが朝日新聞のためですよと言ったけども ...」

でもねー。謝って済むものじゃありません。国賊、死刑を要求したい。どれだけ日本が苦境に落ちたのか、朝日新聞は日本人なのでしょうか。
 
と、言うようなことで、日本人がそのお世話になっている、日本を叩くような、ウソの発言を・・・自社の記事が売れればいいと言う、目先の利益追求で、大きな日本の利益得お失いました。
 
従って、
マイケル・ヨン様は、もっと考えて、取材をして、真実を発表して欲しいと思います。