畑を耕していると、家内が虫の幼虫を手の平にのせて持ってきた。
白い幼虫の頭の両脇には2本のちっちゃな角が生えている。
クワガタの幼虫だ。
赤ちゃんながらも、
我が輩はクワガタぞ と
その威厳を精一杯見せている。
そばの土の安全そうな所に戻してやった。
今度は別の幼虫が、私が鍬を入れた土の中から出てきた。
薄い黄色をした幼虫だ。
根切り虫かな、とポイ。
勝手なものだ。
そして、さらに鍬を入れていると、何かピョンと跳んだものがある。
何だろうと思ってよく見ると、お腹が半分ちぎれて、腑(はらわた)がはみ出した小さな蛙だ。
冬眠していたところを、私の鍬がお腹に突き刺さったのに違いない。
それでも跳ねて逃げようとしている。
蛙にとって見れば、突然降ってかかった災難、
何が何だか分からないまま死んでしまう。
実に理不尽な死だ。
可哀想なことをしてしまったと思いつつ、庭の隅に退けた。
さらに鍬を入れると、そこには蛙のちぎれた腑らしきものがあった。
そこに蒔いたエンドウと菜花の種は、
芽を出し、 多くの虫たちに食べられながら、 育ってゆくだろう。
そして、家庭の食膳に上る。
白い幼虫の頭の両脇には2本のちっちゃな角が生えている。
クワガタの幼虫だ。
赤ちゃんながらも、
我が輩はクワガタぞ と
その威厳を精一杯見せている。
そばの土の安全そうな所に戻してやった。
今度は別の幼虫が、私が鍬を入れた土の中から出てきた。
薄い黄色をした幼虫だ。
根切り虫かな、とポイ。
勝手なものだ。
そして、さらに鍬を入れていると、何かピョンと跳んだものがある。
何だろうと思ってよく見ると、お腹が半分ちぎれて、腑(はらわた)がはみ出した小さな蛙だ。
冬眠していたところを、私の鍬がお腹に突き刺さったのに違いない。
それでも跳ねて逃げようとしている。
蛙にとって見れば、突然降ってかかった災難、
何が何だか分からないまま死んでしまう。
実に理不尽な死だ。
可哀想なことをしてしまったと思いつつ、庭の隅に退けた。
さらに鍬を入れると、そこには蛙のちぎれた腑らしきものがあった。
そこに蒔いたエンドウと菜花の種は、
芽を出し、 多くの虫たちに食べられながら、 育ってゆくだろう。
そして、家庭の食膳に上る。