湯浅泰雄全集第17巻が発売になりました。

2012-07-12 00:12:03 | 日記
 湯浅泰雄全集第17巻「ニューサイエンス論」が発売になりました。600ページを越える本になってしまいましたが、物質と心を区別する二元論という近代の呪縛を解きほぐすための提言がなされた、大変読み応えがある内容です。

 欧米の近代は心と物を切り離すことで、驚くべき科学の発展と、テクノロジーの進展を達成しました。そしてそれを明治以後真似た日本も、世界有数の先進工業国となりました。しかしその行き着くところが、昨年の福島原発事故と言えなくもありません。
 湯浅先生は、ずいぶん前から、テクノロジーに完全はないと、鋭く指摘されています。つまり、テクノロジーにとって、想定外という言葉はありません。完璧ではあり得ないテクノロジーにとっては、すべての事故が想定内なのです。慢心は国家を滅ぼします。これが歴史の事実です。

 話がそれてしまいましたが、物と心を繋ぐ方法論として、瞑想・気が大きく取り上げられています。つまりスピリチュアリティ、その方法論として、瞑想(修行・気)が宗教の教派(性)を越えた力を持つということです。

 第17巻「ニューサイエンス論」は湯浅先生の人となりが如実に現れた巻です。スピリチュアリティや瞑想、気功、超心理学などに興味のある方には、是非読んでいただきたい巻です。
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