さんかくしかく

毎日いろいろな形になってしまうぼくのあれこれ。

絵画専攻

2015年11月20日 | 三角記事
2012年10月13日

絵画専攻を卒業したからなのだろう。
私はカンバスを前にして、格闘するべきなのだと考えていた。

 しかし体はつかれるし、頭ではどうも、こういうことではないのかもなあ・・・・と思うことがあった。

 そのまま、しばらくすると 手がうごかなくなった。カンバスに筆をつけるのだが、どの方向に動かしたってだめなのだった。

 じつに、じつにやさしい友だちが、私のことを気にしてくれて、あれこれアドバイスをくれたのだが、なにしろ私が「絵画専攻」ということで石頭になっている。

 私はなかなか友だちのアイデアに納得できなかった。

 やがて友人も愛想を尽かし離れていった。――あなたは本当にそれをやりたいのか?―― ということばを残して

 私はびっくりしたのだが、自分が何をしたいのか、いつのまにか、すっかり無くしてしまっていたのだった。
 そしてずいぶん腰も重くなった。
 死のうかと真剣に考えたのは初めてだったが、とにかく苦しくてしかたがない。

 私はリハビリのつもりで描く。
 窮境のささやかな突破口になってくれれば、と。

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