今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの魔法』。
享年62歳で亡くなられた小林正観さんが、40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」です。
それには「人間関係」・「仕事」・「お金」・「病気」・「子ども」・「運」・イライラ」・「男女」など、あらゆる悩みが解決するヒントがありました。
私たちは、自分の思い通りの結果が得られたときは「幸」であり、自分の平穏を脅かすもの(病気や事故、倒産など)は「不幸」ととらえてきました。
しかし願いや望みや思いがかなうことではなく、生きていること自体が、何も起きず平穏無事であることが、「幸せ」の本質のようです。
人は1人で生きていると「ヒト」ですが、喜ばれるように生きて行くと、人と人の「間」で生きる「人間」に変わります。
人の間で生きるという事は、「自分が必要とされている」という事です。
「人間」の生きる目的は、欲しいものを得たり、何かを成し遂げることではなく、
「人の間で喜ばれる存在になること」だそうです。
お金に困らない人は「いつ、どのようにお金を使うと喜んでもらえるか」
を常に考えているようですね。
「しあわせ」の語源は元々は「仕合せ」と表記していました。
さらに語源を辿れば「為し合わす」のようでした。
「為す」とは動詞「する」で、何か2つの動作などを「合わせる」こと、それが
「しあわせ」だという意味です。
「複数人で何か行動を一緒にする」こと自体が「しあわせ」という事であり、元々は動詞であったことから、「しあわせ」とは状態ではなく「しあわせる」という行動そのものだった事がうかがえます。
お互いにしてあげる事が、「幸せ」の本質になります。
つまり、しあわせとは「人のつながり」であり、「つながった人と何をするのか」が問われているというのです。
「状態にしあわせはない。行動してしあわせになる」という事です。
つまり「『ありがとう』と言われる存在になること」なのですね。