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感情解放、ヒーリング、意識の目覚めをキーワードに日々の気づきを綴っていきます

核心の在り処

2017年07月08日 07時00分00秒 | 日記

感情解放のワークでは、抑圧された感情のエネルギーを様々な問いかけを通して探り当て、それが本来抑圧されなかったら通り抜けていっただろう道筋の通りに通り抜けさせていくことで解放していきます。

私たちが邪魔をしなければ、本来のその感情は在るがままに自身を表現して後腐れなく去っていくはずだったのです。泣いたと思ったら次の瞬間には笑っている赤ちゃんは、まさにそうですね。

けれど、私たちが感情を感じたり表現することを善しとせず、拒絶したのでその感情のエネルギーは身体の中に留まってしまうことになりました。

ワークでは、掘り下げや呼吸、意識の移動など様々なテクニックを通して、その解放までの流れを邪魔していた「抑圧の蓋」を開いていくわけですが、自分で「抑圧の蓋」の感覚を捉えられたら、テクニックを使わなくても自分の意思でダイレクトにそこに働きかけていくことも実はできます。

ただ、当然のことながら、抑圧を解けば感じたくなかった感情のエネルギーがその蓋の奥から出てくるわけで、それを抵抗しないで受け止められる状態を自分で整えられるのなら、という条件が付いてきます。

解放されてしまうことに抵抗をするのは、湧き出てくるエネルギーを受け止められない!と多かれ少なかれ恐がっていたり諦めていたりするからで、その恐れや諦めなどに対処するために、様々なテクニックがあるわけです。

逃げずに受け止めようと思っても、いつの間にか眠ってしまったり違うことを考えていたりして、ちっとも意識が定まらないという経験をされた方も多いと思います。

そのとき私たちは、感情を感じることを恐れる気持ちを抑圧しています。恐いのに「恐くないもん!」と意地を張って頑張っているようなもので、自分に嘘をついている状態です。

ワークは、どのプロセスでも自分に嘘をついているときは正しい解放の道筋を行くことはできません。

ということは、ワークを進めたければ自分がいつどんなときに嘘をついているのか、瞬時に見分けられる識別力が必要です。

セッションなどで私がワークを誘導しているとき、それをどのようにしているかというと、その方を感じるあらゆるスペクトルの感覚を使って、その場の響きを感じています。

嘘をついているときはその響きが鈍くなるので、違和感を感じるのですね。その状態で問いかけに対する答えが来ても、それはその方の真実を表していない、従って正しい道筋に導く指針としては使えない、という風に判断されます。

同時にそれは、嘘をついてまで進みたくない方向があるということも示していて、実はその方向に核心がある、ということになります。

よく、「痛いところを突かれる」という表現がありますが、普段は見て見ぬふりをしてやり過ごしているところをズバリ指摘された時にこんな風に言いますね。核心というのは大抵、私たちの中にはそんな風に隠されて存在しているのです。

これが核心を探り当てるときのコツになります。タケノコ掘りやキノコ狩り、釣りのどこに釣り糸を垂らせば魚を釣れるかというときのコツに近い感覚でしょうか。

タケノコも、名人はちょこっと土が盛り上がっているかな?という程度のところを掘りますよね。素人には見分けがつかないけれど、見る人が見れば明らかに印があって、必ずそこにはタケノコがある、というのと同じです。

ただ、タケノコ掘りだったら楽しいでしょうが、痛みの感情の核心となると、実際それを掘り起こすこと自体、やっぱり恐いのです。それを露わにしてしまったら、自分が狂ってしまう、押しつぶされてしまう、泣き崩れてしまうなどと思っていることもしばしばですから。

けれど実際は、恐れているようなことにはなりません。

ほとんどの解放のケースでは、この恐れとそうはならない可能性のギャップを埋める作業があるわけです。

多くの方が核心が埋まっている場所のサインを見つけられないのは、見つけてしまったら恐い、面倒なことになるという恐れが影響しています。人は見たくないものは見えないので、見つけられないのは当然ですね。

ご自身でワークをされるときにこうしたサインを見つけてその先に進めるかどうかは、かつて自分が受け止めることを拒絶した感情を、どれだけ受け止める体勢ができているかがほぼ全てです。

そこには、出来事の被害者でいるのではなく自身の意志で決めるということもあるでしょうし、ケンカしている自分自身と和解し、本当にその声を聞こうという謙虚さや素直さの要素もあるでしょう。

テクニックは、こうした要素の上で生きてくるものですから、まずはその辺り、深く深く、ご自身の本当に求めている在り方がどんなものなのかを問いかけていくのは、とても大切なことだと思います。

人によってはこれは、一方ならぬ苦しみのプロセスかもしれませんが、この先も今の在り方をを続けていくのかどうか、決められるのは自分しかいないのです。



【イベント情報】*********
●満月の瞑想会
2017年 7月9日(日)17:00~20:00
●感情解放ワークショップ 
2017年
 7月12日(水)、22日(土)
基礎 10:00~12:00 アドバンス 13:30~17:00
詳細はホームページをご覧ください
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