3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

波乱万丈豪州紀行 7 ―ブルーマウンテンズとシドニー編―

2015-12-13 20:21:06 | 
20150811

オーストラリア旅行6日目。

無事に…ではないがなんとかシドニーに着き、ホテルで寝れることの快適感を得て。
6時起き。

ホテルの目の前まで車が迎えに来てくれる。
昨日の夜に申し込んであっさりOKだったブルーマウンテンのツアーである。

シドニー市街から高速道路へ。
寝たり、起きたりを繰り返してまずはキングステーブルランドへ、
と言いたいのだが、先日山火事が起こったため立ち入り禁止とのこと…

ま、まぁ本来は行けなかったブルーマウンテンに行けるんだから良しとしようか。


ほどなくしてブルーマウンテンズに到着。

展望台から眺める。
朝の凛とした空気に真っ青な壮大な景色がよく映える。
本当にうっそうとしたユーカリ林から発せられるガスのためか、青く見える。

ここブルーマウンテンズはシドニーの西約70キロに位置し、車で2時間程度である。
もちろん世界自然遺産に登録されている。

展望台から絶景を見た後は、シーニックワールドというテーマパークのような場所へ。
ここもブルーマウンテンズを訪れたら必ず立ち寄るような有名な場所らしい。

シーニックレールウェイに乗り込み、急斜面を下降していく。
気分はインディージョーンズだ。

降りると散策路があり、そこを歩く。注意書きがふざけていたのを覚えている。

その後はシーニックスカイウェイというロープウェイに乗る。

そしていよいよ一番楽しみにしていたエコーポイントへ。
ここはカトゥーンバという町の郊外にあるらしい。

ここでしばしの自由行動。
まずはやはりエコーポイントからの絶景だろう。
ガイドブックで見られるような景色が眼下に広がる。
本当に青く見える…

そしてブルーマウンテンズの象徴ともいえるスリーシスターズがよく見える。
ちなみにこのスリーシスターズはアボリジニの伝説による。

地球の歩き方より抜粋
かつてこの地に美しい3姉妹と祈祷師の父親が平和な生活を営んでいた。
ある日、バンイップ(伝説によく登場する魔物)が娘たちを襲いに来たため、父は娘たちを岩にして隠した。
そのことを知ったバンイップが襲ったのが父親だった。
父親は魔術で自分をコトドリに変身させ、岩穴の中に逃げ込んだ。
しかし、コトドリになった父親は再びもとの姿に戻ることができず、娘たちも一生人間に戻ることができなくなってしまった。
こうして残った岩、それがスリーシスターズ。

この話を聞いて改めて見ると本当に岩が人の形をしているように見えてくる…

まだ少し時間があったので、近くにあったワラダ・アボリジナルセンターという場所へ。
入るとパン屋があり、そこでビーフパイを食べる。



これ、マジ旨かった。

パンがあまり好きではない俺も、このビーフパイはやばかった。
いろいろあったのだが、オーストラリアと言えばってことでビーフにしたんだけど、これは本当においしかった。
奥さんと半分にしたんだけど、余裕で一人一個食べられたな…
てかオーストラリアで食べてきたものの中で一番おいしかった。

で、帰路。2時間かけてシドニーに戻る。帰りはほぼ寝てたのか、記憶が一切ない。
唯一覚えているのが、帰りの飛行機が変更になったという面倒くさい連絡が入ったことくらいだ。

そしてホテルに戻るとこのままゴロンとしてしまいたい強い衝動に襲われる。
しかし、せっかくブルーマウンテンを半日にし、ここで寝てしまってはシドニーを堪能できない。
シャワーを浴びる。
そしてブルーマウンテンズに出かけたファッションではなく、シドニーの町に違和感ないようなちょっとおしゃれして、髪にワックスつけて出かけた。

まず行きたかったのはツアーの人が紹介してくれた、フィッシュマーケット。

電車を使うという手もあったが、ひたすら歩く。
歩くにはちょっと遠いな。

迷いに迷う。

なんか普通の住宅地に侵入してしまったり。
もう閉まってしまうんじゃないかという時間だったので不安であった。

何とかたどり着いたマーケットの前で記念撮影。

店に入るが、本当にガチな市場。

生の新鮮そうな食材がたくさん並んでいた。

まずは生ガキを。
生のカキなんてちょっと不安だったが、新鮮なんだろうし大丈夫だろう。
店員にも生で食べて大丈夫ですか、って聞いたし。
食べてみると…

うま過ぎる…
先ほどのビーフパイと並ぶうまさ。


そしてちょっと遅い昼ごはんは…

なんと寿司。

シドニーに来て寿司って思うかもしれないが、マジで美味かった。
やっぱり日本食に植えてるんだな。

外で食べてたんだけど、大きめのカモメたちが餌を狙ってずんずん近づいてくるので中に避難。
中には酒店もあり、ビールと一緒に寿司を食らう。シドニーで。

ほかにも海産物を調理して提供してくれるレストランもたくさんあり、魚介類が好きな人にはたまらない場所であろう。
いい匂い。苦手な人には苦手な匂いなのかな。

その後はシドニーの最後の目的地。

その名もミセスマックォーリーズ・チェア。

ここは知っている人は知っている有名な展望台。

ここからはシドニーの二大シンボル、オペラハウスをハーバーブリッジが一度に最高のロケーションで見ることができるのだ。

ここまでもひたすらに歩く。
余裕で一時間以上かかった。

セントメアリーズ大聖堂を超えたあたりから、ロイヤルボタニックガーデンという大きな公園になっている。

ししてポイントに近づくにつれ、ドキドキ感が募る。
海岸沿いを歩いていくのだが、右側がちょっとした山になっており、見えないんだよ。
ギリギリまでじらして、ドーン!みたいな。

その景色が見えたときは感動した。うん、この旅最後の目的地にふさわしい。

ちょうど夕景と夜景の両方を楽しむことができた。
本当にオペラハウスとハーバーブリッジがいっぺんに見えるんだね。
しかも夜景になると両者ともライトアップされてとてもきれいだった。

またひたすら歩きまくって帰る。

夕飯は昨日行った韓国料理へ行く。
そしたらなんと俺らのことを覚えてくれていて、昨日はどうもと言われた。
二人でビール2缶しか頼まなかったカップルだから印象に残ったのだろうか…

今度はビールに加えて、生ガキ(先ほどのフィッシュマーケットで病みつきになっている)
サラダ
スンドゥブチゲを注文。

改めてシドニーは都会だ。東京のように、世界中の料理が食べられる。

こうしてシドニーの夜景と韓国料理とともに今回の豪州紀行は終わった。


帰りの飛行機はなんと3時起き…
寝坊して迎えの人に起こされるという始末。

いろいろトラブルがあったが、何とか池袋行のバスに乗り込み、地元の飲み屋で打ち上げの一杯をしている時間は本当に安堵でいっぱいだったとさ。








波乱万丈豪州紀行 6 ―追加の一日編―

2015-12-13 18:59:47 | 
20150810

オーストラリア旅行5日目。

夜は何度も目が覚めた。
至極浅い眠り。ずっと意識が残っているような感覚。そして時間は時たま途切れる。

朝を迎えたときは乗り越えた…という気持ちでいっぱいであった。

部屋を共有した二人はまだ暗いうちに荷物をまとめて出て行った。

朝、喫煙所で朝ご飯を食べた。
水とマンゴージュースには本当にお世話になった。
夜中も何度も飲んだ。

一山超えた感覚からか、吐き気は少し治まっており、少し食事をとることができた。
青リンゴに丸ごとかぶりつく。

その後、ロビーに行ってみたがまだ集合時間の正確な時刻は出ていなかった。
どれだけ不安にさせれば気が済むのか。

ただ、午後の2時以降になることは情報として入ったので、午後まで丸々時間が空いてしまった。

展望台周辺はすでに散策していたし、マーケット周辺の商店街もある程度散策してしまっていた。


ここでふと思い出す。

キャメルファームを。



この状況になるまでは全く行く気はなかったが、このぽっかりと空いた時間を埋めてくれるにはちょうどよさそうだ。
行ってみようかと提案したら、奥さんもそうだね、と一致合意してくれた。

キャメルファームは周遊シャトルバスから少し外れたところにある。
バスに乗り込んだ時に、“キャメルファーム、プリーズ”と言えば運転手が連れて行ってくれる。

結果的に面白かった。

まず入り口の雰囲気。赤い土に黄色い看板がよく映える。
映画に出てきそうな佇まいだ。

入り口がどこかわからなく勝手に侵入する形となったが、入るとすぐに駱駝の厩?があり、彼らは悠々自適な姿を見せつけていた。
草を食むもの、寝そべるもの、俺たちに近寄ってくるもの。何とも牧歌的で時間の流れがゆっくりに感じる空間が非常に心地よい。

中には人が乗る鞍をつけているものもいて、乗ることができるのが分かった。

草をもしゃもしゃと食べながら顔を近づけてくるやつと写真を撮る。

その横には、またフェンスに囲まれた地帯があり、そこにはオーストラリアの国鳥に登録されているエミュー、バッファロー、ニワトリが一緒に放牧されていた。
ケンカしないのだろうか。
エミューを目の当たりにして思い出すのもなんだが、オーストラリアではエミューのジャーキーが売っていた。
お土産屋で食べたが、普通においしかった。

その後、建物の中に入り、駱駝の試乗をする。
中にはここからはるばるラクダに乗ってウルルまで行き、サンセットやサンライズをみるツアーなどもあったが、俺らはそんなに時間がなかったので、
一番手頃な10分程度のものにした.
飛行機までの時間を潰すにはまさにうってつけであった。
入り口ではレシート代わりにラクダのスタンプを押してもらった。

このキャメルファームからもウルルが見える。
意外とここから近く、駱駝でのんびりと揺られながら行くのもまた一興だなと感じる。

キャメルファームを後にし、最後にまたショッピングセンターに戻る。
ここで昼食を購入。と言っても青リンゴだけだけど。

ここは何度もお世話になった。
楽しかった思い出ばかりではなく、辛い思い出も喚起される場所であるが、このときはいよいよこの地とお別れかと思うと、感慨深いものがある。
センター前の広場で記念撮影した。

そして最後の最後、思い残すことがないように、この地を訪れて最初に行ったイマラングルックアウトに上り、ウルルを眺める。
さようなら、ウルル。

宿に戻り、一服。

バスを待つ時間は長かったが、俺らが当初の行程を勘違いしていたことが発覚。
当初、シドニーは一日しかいられないと思っていたのだが、もともとシドニーは2泊3日の予定であった。
つまり、シドニーについてすぐに寝て帰るのか…と思っていたのだが、丸一日はシドニーにいられることが発覚した。

嬉しいような、腹が立つような複雑な感情であった。

空港についてからも飛行機は大幅に遅れた。
この時ばかりは不安が半端じゃない。時間がたつにつれ、まさか…という雰囲気が待合ロビーを包む。

何時間か遅れた飛行機もようやく到着。
この時ばかりは本当に安堵した。飛行機の到着がこんなにうれしかったことはないし、もう二度とこのキャリアは使わないと決めた。

シドニーに着いてからは予約していたブルーマウンテンのツアーがどうにか一日ずらせないか電話したが、どうしても無理のとこと。
散々振り回された挙句、何の連絡もなし、キャンセルの連絡すらなかったので、久しぶりにブちぎれた。
明日のそのツアーはもう満員とのこと。ブチ切れて地球の歩き方を開き、同じようなブルーマウンテンのツアーのページがあったので、ダメもとでかけてみた。
夜の10時過ぎである。明日のツアーなんてこの時間にかけてつながるわけないよな…


いいすっよ、という感じの軽い返事でいとも簡単に予約できてしまった。
一日のェジェノランケーヴ鍾乳洞つきのツアーもあったのだが、急遽シドニーは一日になってしまったので、ブルーマウンテンのみの半日ツアーにしたが、全然オッケー。

俺はシドニーに来て、ブルーマウンテンに行かなければ意味がないと思っていた。
それぐらいシドニーではブルーマウンテンを楽しみにしていた。

一度はあきらめて絶望感を味わった中で、こんな簡単に予約できるとは…
偶然開いた、ジャックさんのブルーマウンテン&キングステーブル半日ツアー70$は神だ。
ブルーマウンテンに行けることになり、夜中だったが、ようやくここで俺の食欲が復活した。

なんととんこつラーメンを食べた。
ホテルに近くのヤサカというラーメン屋。

何もシドニーまで来てラーメン食べることないだろと思うかもしれないが、本当に日本食に飢えていたんだって。
マジ旨かった。

その後はちょっと飲み足りなかったので、バーを探すも、なんか敷居の高そうな高級感あふれるところばかり…

近くの韓国料理屋でビールだけ頼んだ。


絶望と希望をいろいろ味わってなんか妙な感情を抱いた一日であった。