3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

青は渡れ、黄色も渡れ、赤まで渡れ 4 ~タンコック&帰国編~

2013-12-30 08:26:42 | 
20131230

ベトナム・ハノイ旅行記4日目。
よいよこの日が最終日である。

この日は一日中動き回ることはできない。
夕方にはホテルに戻ってきて、空港へと向かわなければならない。
ということで、半日で行けるツアーを急遽申し込んだ。


陸のハロン湾とも呼ばれる、ニンビンのタンコックである。

タムコックまではハノイから車で2時間。
昨日のハロン湾がバスで4時間だったため、ニンビンは比較的早く感じた。

もうすぐニンビンに到着するってところで、交通事故の現場に遭遇する。

そこで見てはいけないものを見てしまった…
茣蓙のようなものが上にかけられてはいるのだが…
はみ出してるんだよ。
普通に腕がだらーんと飛び出しているし、何より顔の辺りは…
これ以上書くとさすがにきついのでやめとくが、生まれて初めて生の死体を見てしまった。
テンションガタ落ちだ…

こういうベトナムの交通事故は後を絶たず、どんどん増加しているという。
そりゃそうだ。あの交通ルールや、人々の道路の渡り方を見ていれば、事故を起こさないほうが不思議なくらいだ。
交通事故が深刻な問題になっているが、ガイドによってもベトナム人の命に対するとらえ方が全然違うんだなと実感することがあった。

昨日のガイドは車を恐れずガンガン渡ったりすることを勇敢だといっていたが、
このニンビンに連れて行ってくれた人は、命を大切にしないことは間違っているといっていた。
俺もそう思う。命を大切にせず、交通ルールを守らないことのどこが勇敢なのだろうか。俺には理解ができない。


そんなこんなでニンビンに到着。
まずは古都ホアルーという場所へ。

ここはハノイで見たタンロン遺跡に遷都されるまでの丁朝の都が置かれていた場所である。

ここでガイドがベトナムの歴史をざっくりとだが、語ってくれた。

改めて、ベトナムって辛い歴史を送ってきた国だなと思う。
もちろん何も知らない日本人が勝手に判断するなよって言われてしまうそうだが、そう感じてしまったんだからしょうがない。
繰り返し侵略され、世界史の知識だけで見てしまうと、負の側面がおおすぐいるような気がする。
というかベトナム史って世界史の授業でほとんど触れないし、触れるところって大体侵略されるところだからな。
もちろん、そう思っていもいないし、楽しく生きているよ!って思っている人が多いんならいいんだけど、俺はそういう負の歴史を送ってきた国っていう先入観をどうしても持ってしまう。

とても小さな祠ではあったが、ベトナムの人たちがここを大切にしているということは伝わってきた。

そしてその後近くのレストランでランチを食べて一服した後、いよいよタムコックへ。



ここにはまさに俺が見てみたかった景色があった。
正直ハロン湾を超えてしまった。
なぜならここはまさに秘境と呼ぶにふさわしい場所だったからだ。

さっそく小舟に乗り込む。
小さな小舟で、漕ぎ手は器用に足でオールを回す。絶対真似できない芸当である。

確かに景色はハロン湾と似ている。
しかし俺にはタムコックのほうがしっくりきた。

まず、景色の中に自分たちだけが漂っているという感覚。
小さな小舟のオールを漕ぐ音、水を切る音だけが響く。

初めは往復3時間でトイレ我慢できるかな、なんて心配をしていたが、そんなことを忘れるほど景色に吸い込まれて見入っていた自分がいた。

脇には普通にカモが頭を水面につっこみ、おしりをぷかぷかと浮かべている。

どんどん川幅は広くなり、断崖絶壁のすぐわきを通過する。
ハロン湾より岩までの距離が近いのがいい。

途中、大きな洞窟をくぐることもあった。
まっくらになるのだが、漕ぎ手は器用に船を進める。
けどまあ漕ぎ手はよくも休憩なしで2時間以上も漕ぎ続けることができるものだ。

チップを渡す。タムコックは本当にきれいだったし、神秘的であった。
まさに秘境。こんな場所を小舟で静かに見れたのが良かったのかもしれない。


そしてまた2時間かけてハノイに戻ってくる。

飛行機までにはまだ時間があった。

このベトナム旅行最後に、ギンコーというTシャツショップへ向かう。

この店はフランス人のデザイナーがベトナムの日常風景をデザインしたもので、
ベトナムのシンボルともいうべくあの絡まりまくった電線や、荷物が多すぎるバイク等のベトナムではありふれた光景がなんともかっこよくプリントされているのである。

ギンコーはあのカオス的地域である旧市街にある。
道のりは一日目に行っていたため比較にスムーズに進むことができた。レベルアップしたな、また。

あのクラクションまみれで交通ルール無視で人が多すぎるハノイの町もこれで見納めと思うと少しさみしく思えてくる。

ほどなくしてギンコーに到着。
Tシャツは俺的にはすごく面白いものが多くてどれを買おうか迷ったが、買ったのはやはり電線絡まりまくったTシャツであった。

しかし、この最後の最後でプチ事件が勃発した。

俺がまずTシャツを購入。
きっちりとレシートを確認して、お釣りに間違いがないことを確認する。よし、OK.

そしてその直後に奥さんがTシャツを購入。

俺がお釣りを店員の目の前で確認していたので、まあ大丈夫だろうと思っていたのが甘かった。

やられた…
なんと10万ドンお釣りが少なかったのである。

確認したのが店を出てからだった。

10万ドンっていうと日本円にすると500円くらい。
たかだか500円って思うかもしれないが、値段ではない悔しさがこみ上げる。
しかも俺のときはきっちりとお釣りを渡しておいて、その直後にぼったくってくるとは相当にうまい。

もはやこういのは駆け引きだ。
なんか駆け引きに負けたみたいで相当悔しがっていた。
まあ、今思えば笑い話というか、話のネタにできるけど。

そんな思いで出もありつつ、ホテルに帰り、タクシーで空港へ。
タクシーの値段は事前にホテルに確認していた。

ちなみにベトナムのタクシーはきちんと選んで乗らないとこれまたとんでもないことになるそうだ。
窓のスモークがやたらきついタクシーなどは要注意。

ガイドブックによると、なんと車に書いてあるロゴがマグネットのタクシーもあるそうだ。
怪しすぎて逆にネタとして見てみたかった気がするが、そのタクシーには出会うことができなかった。

1時間ほど時間をかけて無事に?(途中高速を使ったので、高速代と言ってすこし割高に料金を請求されたが、
この料金を払うべきなのかどうなのか分からなかったが、フライトの時間が迫っていたため、面倒くさくてそのまま払った)

来る時に飛行機のなかでズボンがきつくてつらかったという反省を生かし、帰りはだぶだぶのものを履いて乗った。

思い返してみると、今回のベトナム、駆け込みで行ったにしては行くべきところは十分回ることができたと思う。
しかし、ハノイだと1日もあれば要所はすべて回れる。
3日間ハノイに居続けるってのはけっこうきついだろうな。だって基本は生活感あふれるエリアだからね。

今度はフエや、そしてホーチミンに行ってみたい。ハノイとはまた違った一面が見られるという期待を込めてね。


ということでベトナムはハノイ旅行記でした。






青は渡れ、黄色も渡れ、赤まで渡れ 3 ~世界遺産ハロン湾編~

2013-12-29 21:47:30 | 
20131229

ベトナム・ハノイ旅行記3日目。

この日はとうとうかの有名なあそこへ行くことができた。

ベトナムきっての景勝地である。
ベトナムって言ったらここってイメージがあり、俺はずっとここを訪れたいと思っていた。

最初はホーチミンで申し込んだのだが、ハノイからではないとハ・ロン湾にはいくことができない。
ホーチミンとハノイの両方を訪れるという選択肢もあったのだが、金額的に跳ね上がってしまった。
そしてハノイとホーチミンのどちらかを選択しなければならないと迫られたとき、決め手となったのはこのハロン湾に行くことができる。

ハロン湾に行きたいからハノイにした。

ハロン湾への道のりはかなり長いものであった。

ホテルからはひったすらバス。このバスが長くって結構疲れた。
一回お土産店のようなところで休憩があったが、4時間ひたすらバスでの移動。まあ結構寝てたけど。
楽だと思いきや、ひたすらバスに揺られるってのも結構きついね。

途中の休憩のお土産やでは、俺が海外に行ったときには必ず買っているチープな感じのキーホールダーを購入することができたのがうれしい誤算であった。
ハノイではどの店も日用品ばかりでお土産やなど皆無であった。

長いバスの旅もゴールが近づいてくるとあの特徴的な岩岩が見えてくる。

やがてバイチャイというエリアに到着。

湾になっていたが、この辺りは観光のための開発が著しく、リゾートのような景観であった。
ホテルなどの建物が立ち並ぶ。

秘境マニアとしては少し残念であった。来る前は相当の秘境を想像していたから。

ま、考えると、ヴェトナムの貴重な観光資源だもんな。


そんなこんなでさっそくクルーズ船に乗り込んだ。
ハロン湾は船で回るツアーに申し込んでおり、クルーズ船の中では海鮮料理を中心としたランチを食べた。

しかし、我々はランチよりも景色を堪能したい気持ちでいっぱいだったので、ランチをすぐに食べ終え、誰よりも早く外へ飛び出していった。
一番落ち着きがない客だったことであろう。

ハロン湾は想像以上に広く、世界遺産に登録されている場所だけでも相当に広い。
俺が今回のクルーズで回ったのは、世界遺産に登録されているエリアの1/3ほど。
4時間程度で、このコースを回るのが最も定番のコースらしい。

ランチを楽しむ間もなく、あの特徴的な岩がすぐに見えてきた。ランチもそこそこに船の外に飛び出す。
この船は2階にデッキがあり、上ることができるようになっていた。

世界遺産の景色を眺めながら、風が非常に気持ちいい。

日差しもちょうどよく、風があまりにも気持ちがいいので、ベッドで横になった。
最高の昼寝日和である。


この幻想的な景色は“海の桂林”と呼ばれており、まさにドラゴンボールの世界だった。
悟空の子どもと時の、舞台ね。
なんかあんな感じの世界観だったよな。奇妙な形の岩がにょきにょきと生えていたような気がする。
海面はエメラルドグリーンで太陽に照らされ、きらきらと光っている。
俺はちょっと泳ぎたくなった。世界遺産で泳いだらなんとも気持ちがいいんだろう。

ちなみに、ハロン湾とは、
ハ=降りる
ロン=龍
を意味しており、昔、外敵の侵略のときに、龍が現れ、口から火を噴き、それが岩岩と形を変えたという伝説がある。
なんとも神秘的な光景。。

定番の香炉島、闘鶏岩、ゴリラ岩などは見ることができた。
とくに、闘鶏岩を見たとき、最初は重なってて、一つにしか見えないんだよね。
けど、少し角度を変えると、実はつがいだったって感じで面白かった。


その後はティエンクン洞という洞窟の中に入り、鍾乳洞を見た。

鍾乳洞の帰り道、階段でものすごくうれしい発見が。

なんと、ちゃらついたお土産が売っていたのである。
すごくチープな感じのハロン湾キーホルダーをゲットした。この安っぽい感じがベトナムっぽくてよい。


そして4時間?のクルージングを終え、帰路へ。
中には豪華クルーズ船で一泊するコースもあるようだが、俺はこの時間、コースで十分であった。

そしてやっぱり帰り道も、ハロン湾の周辺は別荘やホテル棟が立ち並ぶリゾート地帯でちょっと残念だった。
俺はめっちゃ秘境を想像してたからね。


帰りのバスは正直かなり、きつかった。
年も年だし、4時間バス移動は体にこたえた。寝てばっかりいたような気がするが、バス特有のあのだるい眠りね。

へとへとになってようやく帰路へ。

しかし!

この後が俺にとって今回のベトナム旅行で最も思い出に残っている場所に行くことになった。

その場所とは…

フォーティン

フォーティンと聞いてぱっと、あー、あそこねってわかる人は相当のハノイマニアであろう。
しかし、俺が行きつけの美容院の担当は、一発でわかった。
それどころか、
“フォーティン行ったの!? 俺なんかうま過ぎて3日連続でいっちゃったよ”なんて言っていた。
この情報が共有できると思っていなかったので、めっちゃうれしかった。

で、フォーティンとは、名前からして想像できるかもしれないが、フォーが食べられる場所だ。
レストランではない。
だってメニューはフォーしかないんだから。

せっかくベトナムに来たのだ。ベトナムいちうまいフォーを食べずしては日本に帰れない。
どうせ行くなら観光客向けのレストランではなくて、地元のフォー屋に入ろうってことで行ってみた。多少びくびくしながら。

地球の歩き方によると、ここがハノイでナンバーワンの呼び声高いフォー屋らしい。
しかもメニューはたった一つ。フォー・ボーのみ。この硬派な感じがまたよい。

しかも最初はここのメニューがフォー・ボーしかないことを知らなかった。
そして何も知らずに興味本位で入ってきてしまい、注文の方法がわからない…
そして席に着くなり、すぐにフォー・ボーが運ばれてきた。
ご丁寧にもスープに親指が浸かっている。

まだ何にも注文してないのに…
もしかして俺らのじゃないのかも…
って思ったので、

念のため確認してみた。言葉がわからないのにどうやって確認したかというと、
地球の歩き方をもっていたので、最初のほうのページに写真付きの料理リストみたいなのがついていた。
フォー・ボーの写真を店員に見せながら、確認すると、
俺の地球の歩き方を、さっきまでスープに浸っていた指でわしづかみにすると、
頷いてくれ、どうぞってジェスチャーで促してくれた。
考えてきれば当然だ。だってメニューはフォー・ボーしかないんだから確認するまでもないよな。

周りを見渡してみると、実にいろいろな食べ方をしている。
二つ注文して、一つに得体のしれないオレンジ色の調味料を大量に投入し、味の違いを楽しんでいる人もいた。


俺らはもちろん、シンプルに。ではいただきます。


でこのフォー・ボー。


う、ま、す、ぎ、る。

本当においしかった。昨日のニューデイも相当ハイレベルだったが、今回のフォーティンはそれを凌駕してしまった。

日本のラーメンみたいな感じ。
昨日食べたフォーは薄味でスープもさらっとしていたが、フォーティンのはちょっとだけ油っぽい。
けど、味はしつこくなくてあっさりしてるんだよ。本当にうまいから。
上に載っているネギ?もそのスープにあってるんだよ。
これ書いてたら思い出してまた食べたくなった。

そして、床がめっちゃきったないのも覚えている。
その店のルールなのか、みな客は使い終わったカボスやペーパータオルを床に落とすのである。

よし、郷に入りては郷に従えだ。俺も使い終わったペーパータオルを堂々と床に落としてみた。
それだけでベトナム人になった気分だ。

あまりにもおいしかったので、なぜか記念に店の前で記念撮影をした。まあ、それくらいおいしかったってことだな。

俺はまだ、ちょっと空腹だったので(2杯はいけたなー…)、今度は居酒屋に入る。

バーではない。居酒屋である。

その名も…

日本居酒屋“やんちゃ”

ベトナムに限らず、海外にある日本料理屋に非常に興味がある。
間違った日本のとらえ方だったとしてもそれはそれで一興である。

でここ…


完璧日本だった。

笑っちゃうくらい日本だった。
接客も片言の日本語って以外は日本にいるみたいだった。
おしぼりの渡し方、灰皿のかえ方とか、日本よりも日本っぽい。お・も・て・な・しの精神が見て取れた。
教育行き届いているなー…

そして料理も完璧に日本の味付けなんだよ。串焼きとか普通においしかった。
ここがベトナムってことをしばし忘れる。

しかも極めつけはBGMがジブリ。完璧だよ。
オーナーわかってるな…

このやんちゃがある通りは、結構、日本居酒屋があった。看板に漢字を頻繁に見た。
怪しいのもいくつかあったが、あえて海外で日本料理屋に入ってみるのも面白い。。


で、この後はたぐいまれなる集中力を発揮し、ポストカードを一気に40枚書き上げて寝た。

いよいよ明日は最終日。

ということで、世界遺産ハロン湾制覇!

青は渡れ。黄色も渡れ。赤まで渡れ 2 ~ハノイ市街散策編~

2013-12-28 23:17:22 | 
20131228

そして実質ベトナム初日。

この日はだらっと起きた。基本的にいつも海外では無駄に朝早く起きてるんだけど、時差がほとんどない分逆に眠かったのかな。

まずはホテルの朝食をいただいたんだけど完璧日本食を食べた。

白飯に味噌汁とおかず、みたいな。味付けも完璧日本食。流石日系のホテルだ。
でもせっかくベトナムに来たのだからとフォーを食べた。
カンボジアでも食べたが、これは本当においしい。


まずは朝ホテルにあった旅行会社のブースに行き、ハロン湾へのツアーの申し込みをする。
俺らが予約をしているのにもかかわらず、難波風のおばちゃんが割り込んできて、自身の下痢の話をしてちょっと予想外に時間がかかってしまった。

この日は完全なフリープランだったため、まずはベトナムの首都であるハノイの散策をしようと決める。
地球の歩き方を適当に眺め、世界遺産のタンロン遺跡と、ハノイの有名どころホーチミン廟の二つは行こうと決める。
ホテルはハノイの南にあり、目的地は北にあったため,レズアン通りという大きな道をまずはひたすらに北上。


この道歩きからすでに試練の道であった。カンボジアのときのように、歩いているだけでずいぶん経験値がアップしたように思う。

まず歩道が狭いにのも関わらず、人々が露店のように生活しているため、歩くスペースがほとんどない。
それに加え、少しでも車道側に出ようものなら、歩道すれすれにガンガンバイクが走っているため、事故に会う恐れがある。
たまに、バイクは歩道にも乗り上げてくる。

逆送なんて当たり前。日本では車道を逆送なんて考えられない。

そして、そのバイクの量。これがまた半端な数ではない。

その量に比例して、バイク、車のクラクションの音がものすごい。
というかクラクションがやかましすぎて、誰が誰に向けてクラクションを鳴らしているのかが全く分からない。

彼らにははたしてクラクションがきちんと機能して、理解しているのだろうか…
いや、理解していないんだろう。
だって、普通に事故起こしてるのを頻繁に見たから。

しかも、車とバイクがけたたましい音を立てて、ぶつかって、人がバイクから投げ出されて、バイクが吹っ飛んでるのに、
まず、車の運転手は追突された、自分の車のバンパーを見に行ったからね。
ふっとんだバイクのことなんか無視。
で、ああ、大丈夫かってリアクションしてすぐに行ってしまった。

しかもバイクのほうも、何事もなかったように、再びバイクに乗り、反対方向に(逆送)走って行ったからね。
衝撃映像だった。

そんあ光景も楽しみながら、30分も歩けば随分慣れてきた。
信号もあるんだけど、ほとんど機能していない。
赤信号だろうが、ガンガン突っ込んでくるので、こちらがタイミングをつかんで、さっと行かなければ一生渡れない。

というか日本ってなんてきちんと信号を守るんだろうと実感した。
信号無視なんて言葉が生ぬるく感じるよ。ベトナムでは。


ハノイ駅を通り過ぎ、まだまだ北上。
途中、かの有名なベトナム名物、“絡まり過ぎの電線”もいくつも見ることができた。
これぞベトナムって感じだね。

途中、線路をわたるんだけど、当然踏切なんてもんがあるはずもない。
しかも線路の脇ぎりぎりに家があって、生活感バリバリの日用品が転がってるんだよね。
言うまでもないが、線路とその間にフェンスなんてないから。


そうこうしている間にタンロン遺跡に到着した。
門から入ろうとしてら、ゲートが閉まっていた。

ん、嫌な予感がする。


門の横でふつーに飯食っている男たちが。

英語で聞いてみたら、つたない英語で今は昼休みで、入りたければ2時以降に来いという風に帰ってきた。
今日は閉館とかじゃなくて本当に良かった…

というわけでまた北上し、別の目的地を探す。

タンロン遺跡からほど近いホーチミン廟へ向かう。
とても大きな空間だったため、迷うことなくすぐに見つけることができた。


ホーチミン廟は警備員がおり、俺は歩いてはいけない一段上の歩道を歩いてしまっていたようで、注意された。


その後、トイレが我慢できなくなり、近くにあったホーチミン博物館に移動。
中に入り、トイレを済ませ、一柱寺に移動。
ここはガイドブックで見てちょっと見てみたちと思いっていたのだ。
すごく小さいところなんだけど、なんか惹かれるものがあった。


まだまだ元気があったので、ハノイの最北までいってみた。

サイ湖を見渡す。
靄(スモッグ?)がかかっており、水もきれいではなかったため、あんまり素敵な景色ではなかった。
かごいっぱいにフルーツを積んだおばちゃんが買わせようと近づいてくるのを適当にかわしてサイ湖を後にした。

その後は念願の世界遺産タンロン遺跡に入った。ベトナムの民族衣装アオザイを着た集団がタンロン遺跡の前で記念撮影をしていた。
見たところ結婚式のようだった。タンロン遺跡はそのような冠婚の場に使われる場所なのだろうか。

タンロン遺跡は思ったよりも相当広く、思ったよりも回るのに時間がかかった。
端門の上に上ることができ、そこからの眺めはきれいだった。

中には庭園のような場所があり、そこには盆栽がたくさん置いてあった。
本当に盆栽。ここは日本化って思うくらいに盆栽。


タンロン遺跡を後にすると、さすがに腹が減ってきた。

ここでガイドブックで目星をつけた店へと旧市街に向かう。



で、旧市街に到着。

ここ、インパクト絶大だ。


一言でいうと、カオス。

混沌という言葉しか思いつかない。

道はそんなに広くないのだが、その中に人、自転車、シクロ、バイク、車…
あらゆるものがごった返しているのだ。

クラクションがうるさすぎて何が何だかよくわからない。
人々も自由すぎて、行きかう方向にも規則性が全くない。

ただただ人々の熱気…
けたたましいクラクション。

道狭いのにバイクや車やシクロがごった返しているものだから、普通にまっすぐ歩くこともできない。
まさにカオス。
生活感が半端じゃない。
以前訪れた中国の胡同のような感じだが、より混沌としていた。

いやー、楽しかった。ここ。

ごちゃごちゃしすぎていて、歩くだけですごく疲れたが、これぞ東南アジアって感じで、思わず笑ってしまった。
こういうところを歩きたいって思ってアジアに来たんだから。

途中でお土産屋を見つけ、ポストカードを購入。この日の夜にポストカードを書く予定だったのでここで買えたのはうれしい

人にもまれまくって何とか探していた、ニューデイという定食屋に到着。
ここは英語ですべて注文ができて、明朗会計ということで行こうと決めたのである。

へっとへとになりながら、そして腹はぺっこぺこになった時にニューデイに到着。


ここで注文したのは、ハノイビールと、炭火焼のパッタイと、エビの何とかソース、そして
ベトナムと言えばやっぱり…


フォー・ガー

これはやっぱりうまい。
というかベトナムはフォーうま過ぎる。何は行くっても飽きない。

帰りはお土産屋を求め、デパートのようなところにちょっと立ち寄ったんだけど日用品ばっかりでお土産とかって一切売ってないのね。

帰路は辛かったね…
二時間歩きっぱなしでひたすらホテルへと向かった。
しかしこのころにはハノイの道には相当慣れており、赤信号もするっと渡る技術も身に着けていた。こうやって人は環境に適応していくのだろう。


で、この日はホテルに戻ってすぐにハノイ南部のレッマートというでっかいスーパーに向かった。
ここまでの道のりが地図では近いように見えたんだけど、実際にはすっごく遠くて、本当に辛かった記憶がある。

この日は相当歩き回って疲れていた上に、眠くって眠くって、さらに片道1時間も歩いて疲れすぎた。

しかもそのスーパーはかなり近代的で、ベトナムとは思えないほどであった。

ここで何買ったかはよく覚えていないが、帰りの荷物が重くてまた1時間歩いたのが相当辛かったのはしっかりと覚えている。
あと、ロッテリアがあったのがすごく覚えている。

ホテルに帰ってポストカード書きまくって、ビール飲んで寝た。








青は渡れ、黄色も渡れ、赤まで渡れ 1 ~ベトナム入国編~

2013-12-27 00:07:30 | 
20131227

今年もこの季節がやってきた。

これで4年連続、冬を海外で過ごすことができた。

今年行ったのはハノイ。ベトナムである。


俺は冬の休みが近づくと禁断症状がでるくらい海外の旅が待ち遠しくなる。
このタイミングで海外旅行をしておかないと、精神バランスが崩れてしまうようだ。

直前過ぎて断られたりもしたが、何とか滑り込みで申し込むことができた。
行先はどこでもよかった。予算はそこそこでどこでもいいのでお願いします、と申し込んだら、
ヨーロッパもアジアもほとんど空いていなく空いていたのがここ、ベトナム。
ベトナムに行けるなら万々歳である。行先決定。

いつものバスで成田空港第2ターミナルへと向かう。

今回は去年の反省もあったので、相当に余裕を持たせて行った。
チェックインの2時間半前に到着したが、そば食ったり、買い物したりしていたら案外時間はすぐに経った。

飛行機の時間は午後の6時。ここから6時間の空の旅である。
前夜祭ということで、ビールを飲んだ。

ベトナムについてからどこに行くか、どう動くか等をほとんど全く決めていなかったので、飛行機の中で地球の歩き方を熟読してプランを練ろうと思っていたのだが、
実際は半沢直樹や世界の果てまでイッてQを見て、機内食食べて、少し寝たら着いてしまった。
けどちょっと長く感じて辛かったな… ズボンは窮屈でないもので機内に乗り込むことが重要だと改めて実感。

ベトナムには10時過ぎに着いた。といっても時差が2時間あるので、日本時間では12時を回っている。果てしなく眠い。

アジアはいつもそうなのだが、例のごとく入国審査は無愛想で、メンチ切られただけで何も聞かれなかった。

空港の外へ出て一服。もう最近は空港のどこに喫煙所があるか見つけるのは特技の領域になってきている。


バスでホテルまで移動。空港からハノイ市街は1時間ほどかかる。この時間も果てしなく眠い。

景色を見る限り、カンボジアと比べずいぶん都会的な印象を持った。
まあ、カンボジアはバスが砂煙を巻き上げて走ってたからね。

ハノイ市街に到着したが、町は閑散としていて、ほとんど人を見かけない。
この辺の店は大体遅くとも11時には閉まってしまうという。
しーーーんとしてた。

いろいろなホテルを回ったので、結局着いたのは12時近くであった。日本時間で2時…そりゃ眠いわ。

この日はすぐに寝た。とはいえ、明日やることも特に決まってなかったけどね。