3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

立山黒部アルペンルート 3

2016-11-27 21:24:52 | 
20160430

前回の続き


大観峰の雪山の景色を見終え、次なる目的地はこの立山黒部アルペンルートにおいて最も高い標高に位置する場所。

そこまでは黒部ダムのときと同じようにトロリーバスを利用。
立山トンネルトロリーバスと名がついてるように、バスターミナルからは立山トンネルを進む。

いざ、最高ポイントへ!

バスに乗っている時間は10分ほど。 

いよいよ到着しました、アルペンルート最高点…


6th Stop 室堂

ここ室堂ターミナルは立山黒部アルペンルートの最高点というだけでなく、この日本に存在する駅としてもっとも高い場所に位置する駅である。
標高はなんと2450メートル。 

そしてこの室堂から行くことができる、黒部ダムに続く二番目のハイライトがある。
この冬から春にかけての限定の場所。
その名も…

立山黒部雪の大谷ウォーク

これ、行く前にマップルで予習した時の写真で一発でやられた。

観光案内所の人に聞く。予想としてはバスに乗ったりと結構時間がかかるのかと思っていたが、意外とその出口から歩いてすぐいけますよ、とのこと。

7th Stop 雪の大谷ウォーク

二番目のハイライトである。

天気はまさに雪。灰色の空に、雪が舞っている。

写真で見たような真っ青な空の中の真っ白な雪の壁…
とまではいかなかったが、それでも何メートルにも及ぶ雪の壁の迫力はすごかった。
雪の壁の中を普通にバスが通っていて、それがまた雪の壁の高さを際立たせてくれる。

30分ほど雪の谷のウォーキングを楽しむ。

室堂ターミナルの出口からは、かの有名なホテル立山が見える。
ここ、日本一高い標高に建つホテルらしい。
天気もあいまって、何か神々しい雰囲気をかもし出していた。


室堂ターミナルに戻ってもまだ人でごった返していたが、先ほどの黒部平よりは身動きが取れたため、ここでお土産を買いまくる。
いつも買っているド定番のキーホルダーや、ライチョウの人形など。まあ、せっかく立山にきたからつい買ってしまった。
富山限定のカルビーポテトチップガーリック風味の袋がパンパンで破裂しそうであった。
黒部平でそばを一杯食べただけであったので、小腹がすいた。
次の目的地へのバスの列に並びながら、そしてガーリックのにおいを撒き散らしながら、ぽてちを貪る。
ここではあまり長い時間待つことなくスムーズに乗ることができた。

ここ室堂はバスのターミナル駅なので、ここからいろいろな方面にバスが出ている。

有名な弥陀ヶ原にいってトレッキングをするというコースもある。ってかこれが定番なのかも。
しかし本日は天気は雪…
そして時間的にも早めに横断してしまった方がよいと判断し、次の目的地へのバスに乗り込む。

この次への目的地へのバスは長く、50分乗ることになる。

白銀の雪景色の中をぐんぐん下っていく。標高が低くなっていくのがわかる。
真っ白に雪化粧された景色がとても美しい。
先ほどのあまったぽてちを食べながら車窓を眺める。

標高が低くなってきってことは、山は越えたってことである。
つまりはこの立山黒部アルペンルート横断のたびもゴールが近づいているということである。

最初の20分くらいは標高を下げていく、山の景色を眺めていたが、残りは記憶がない。
眠りに落ちてしまった。

気づいたら次の目的地についていた。暖かいバスの中、疲れがでてしまたようだ。

8th Stop 美女平

バスを50分間乗り、美女平に到着。ここは標高977メートル。だいぶ低いところまで降りてきた。

ここでは一時間くらい時間があった。
休憩スペースのような場所があったが、人でいっぱい。

しかし、二階にも広々としたスペースがあり、ここにはなんとほとんど人がいない。超快適な空間であった。
ゆっくりと出発の時間を待つことができた。
二階は展望デッキもあり、ここからは遥か眼下に、いよいよの最終目的地を見ることができる。
いよいよここまで来た。あと少しで横断コンプリートである。

時間が来て、最後の乗り物へ。
最後の乗り物はロープウェイであった。

運よく、一番前に乗ることができた。標高を下げながら、最終目的地が迫ってくる。



そして…


到着。達成感。



9th Stop 立山

立山黒部アルペンルート横断完了した。
立山駅。ここはアルペンルートのゴールである。

この駅に着いた時の達成感がすごい。
この立山黒部アルペンルートはとてもあもしろかった。何より、この一つ一つ乗り物を乗り継ぎながら、次の目的地へと進んでいく感覚がとても面白い。

はあ、漸く渡り切ったのか…
標高は475メートル。もう高地ではない。

しかもここは富山県である。
入った時は扇沢だったので、長野県。
このルートを横断することで、県境を越えていたのである。初上陸の富山県。



立山のホテルを予約してくれていたので、電話して迎えに来てもらう。
待つ間、これまでの横断を思い出しながら一服。うまい。


ホテルについてからの大浴場は至福の喜びであった。

ご飯には富山名物、鱒鮨を食べることができた。
食べてみた感想は、普通のサーモンのお寿司のようだったけど。

ってか初めて知ったけど、鮭も鱒の一種なんだね。


ということで、見事、立山黒部アルペンルートを横断いたしました。

Congratulations!

立山黒部アルペンルート 2

2016-11-26 23:10:31 | 
20160430

立山黒部アルペンルート 2日目。

朝は比較的早く起きて、朝食をとる。
さていよいよ今日は立山黒部アルペンルート横断のメインデーである。

まずはここ日向山高原から、立山黒部アルペンルートの出発点である、扇沢ターミナル駅まで行くことになる。

バスに揺られること20分、いよいよここから横断の旅の始まりである。

1st Stop 扇沢駅。

ここはターミナル駅になっており、バスや人も多く集まっていた。
見上げれば、すぐ近くに日本アルプスの山並みが悠々と聳えている。これからこの山を越えて横断していくのか…

バスの時間を特に調べずに行ってしまったので、扇沢に到着した時にちょうど、奥に行くトロリーバスが出発してしまった直後であった。

次のトロリーバスの出発の時間は9時30分。 40分以上時間はある…

呑気に一服したり、写真を撮ったりしていると…

なんと人が多すぎて30分以上前からトロリーバス乗車の列に並ばなければならないことに。
どれだけ人多いんだよ。まあ、ゴールデンウィークだからしょうがないんだけどね。

30分以上列に並んだ。ここで弁当を売っている売店の人(?)のセールストークがマジで上手だった。
弁当ここで買っておいたほうがよくないかな…て俺も思った。 まあ、買わなかったけど。
あと、待っている間、改札の前にテレビがあって、そのテレビで上の方の景色が生中継されてたんだけど、真っ白の猛吹雪で、本当にこの先に進んで大丈夫なのかと一抹どころではない不安を覚えた。

ようやく時間になり、トロリーバス乗車口へと移動。
奥さんから立山黒部アルペンルート横断一日切符を受け取る。
立山黒部アルペンルートの横断には様々な乗り物を駆使していく。
この切符があれば、一日好きに乗って移動できる。極端な話、途中で引き返すこともできる。

まずは扇沢から初めて乗る乗り物はトロリーバス。
ちなみにトロリーバスとは、上に電車のような電線がついている電車とバスの中間のような乗り物。
普通のバスよりもエコらしい。

暗いトンネルを抜けて次の目的地へ。

そしてようやく到着。第二の目的地は…


2nd Stop 黒部ダム。


ここは俺の中でハイライトの一つ。ここが一番来たかったといっても過言ではない。
実は俺はダムマニアだ。ダム大好き。ダムを見ると以上に心が躍ってしまう。
なぜ、ここまでダムに心揺さぶられるのかはいまだに自分でも理解できないが。

そんなダムマニアからしたら、かの日本でも一番有名と言っても過言ではない黒四を生で見ることができるのだ。垂涎ものである。

湧水を味見し、展望台へ。
何度も写真では見たことがあったが、実際に見る黒部第四ダムは迫力があった。

あれだけのスケールのものを人間が歳月をかけて建造したということに畏怖を覚えるのであろうか。
やっぱりダムは素晴らしい。あの吸い込まれそうな壮大さね。

そしてそのダムの壮大さに加え、周りの山々も美しい。
悠々とした大自然と巨大人工物。
一見、相反し、相容れないような思える二つのものが、ここでは素晴らしく調和しているように見える。
この圧倒的スケールは実際に見ないと味わえないと実感した。

有名なあの真ん中の道を通る。下を見下ろすと足がすくむほどの高さ。
スマホ落っことさないか不安になりながら写真を撮る。

売店も充実しており、一服したりキーホルダーを買ったりした。
一時間くらいは黒部ダムにいた。

黒部ダムからは歩いて次の目的地に向かう。普通に順路を行けば次の目的地に着く。

一つ目のハイライトを終え、次なる目的地は…


3rd Stop 黒部湖駅。

ここでケーブルカーに乗る。
トロリーバスの次はケーブルカーか…

ここでも暫し待たされ、ケーブルカーが到着。
相当に標高が上がるんだろうな…というくらい傾斜が半端じゃない。よくこの傾斜を登っていけるなと思うほど。
暗いトンネルからケーブルカーが降りてくるのがかっこいい。

なんかこの辺から、この立山黒場アルペンルートの横断が楽しくてしょうがなくなってきた。
なんか一つ一つ目的地をクリアしていく感覚と、乗り物を乗り継いで次に向かう感覚が楽しくてしょうがない。

ケーブルカーに乗り込み、次の目的地は…


4th Stop 黒部平駅。


実はこの旅で一番ここで待たされた。
次の目的にまではロープウェイで行くんだけど、まあ、乗れなかったね。整理券をもらったけど2時間待ち位あった。

黒場平駅内は人、人、人…の大混雑。

けど、外に出ることができて、ここからの眺めは素晴らしかった。天気も良く、涼しい風が心地よい。
先ほどまでいた黒場ダムがはるか下に見える。
標高は1828メートルなので、だいぶ高くなってきた。涼しくなってくるのも当然である。

ケーブルカーにはいつ乗れるのか…
ひたすらに待っているのももったいなかったので、時間を上手に潰そうと、まずは昼飯。
またそばを食べる。その名も、立山そば。入っていたかまぼこに“立山”と書いてあった。

売店もとんでもない混みようだったので、何も買えなかった…

11時10分に黒部平に着いて、結局ロープウェイに乗れたのは12時40分。
実に一時間半待ったけど、あの人の量を考えたら比較的早く乗れた方だと思う。


ロープウェイに乗れたときは心より安堵した。
そして次の乗り物はロープウェイ。次の目的地に向かうごとに使用する乗り物が違うのが面白い。

ロープウェイ乗り場には信じられない位大きな荷物と、スキー板を持った人たちがちらほら…
この人たちは本気の人たちなんだろうな。

黒部平からロープウェイで、さらに高いところへと向かいます。

次なる目的地は…


5th Stop 大観峰

ここも外に出ることができ、下を見下ろすことができるんだけど、黒部ダムは、黒部平で見たときよりもさらに下の下。

なんせこの大観峰の標高は2316メートル。景色はここを境に一気に変わり、雪景色になった。
さっきまでは青い空が見えたのに、大観峰では真っ白。まさに雪山の景色… こんな一気に変わるのか…

そしてこの大観峰は、手田山黒部アルペンルートのちょうど中間地点に位置する。
ようやく半分まできたのか。この一個一個目的地を制覇していく感覚に完璧にはまっている。

そしていよいよ次は…


この立山黒部アルペンルートで最も標高の高い目的地へと向かう…


続く






立山黒部アルペンルート 1

2016-11-26 20:47:14 | 
20160426

旅ブログばっかり書いている。
自分が行った旅を文字で記しておくと、ふとしたときにその時に見た景色が鮮明に浮かんでくる。


奥さんが連休に旅行をプレゼントしてくれた。
俺が冬のベルギーの海外旅行をすべて準備してくれたから。

しかも俺が行きたがっていた場所。ありがとう。


4月26日。朝イチで新宿駅へ。

ここから長野方面の特急に乗り込む。ここから3時間の列車の旅。
松本駅を通り過ぎるあたりから景色が変わってくる。

日本アルプスの悠々たる山並み。

目的地は信濃大町駅。
ここは立山黒部アルペンルートの玄関口である。
そう、奥さんがプレゼントしてくれた旅は、前々からあこがれていた立山黒部アルペンルート横断の旅である。

初日はだいぶゆっくりで、長野側の麓で一泊。

信濃大町に着いたのは2時半くらい。
ここからバスで日向山高原というバス停まで向かう。そのバス停の目の前にホテルがあり、そこで今日は一泊。

バスの発車時刻は3時半くらいだったので、ちょっと遅めの昼食を探しに信濃大町をうろつく。

やはり、長野県と言ったら信州そば。
駅から10分程度歩いたところに、いい感じの店構えの蕎麦屋を発見。

天ぷらそばをいただく。美味。
蕎麦屋には外国人観光客がドいた。やはりここは人気の観光地なのだろうか。

一服を済ませ、駅に戻り、ほどなくしてバスに乗車。

信濃大町の街中を進み、山道に突入していく。

日向山高原までは比較的近く、すぐにチェックイン。
ロビーが広く、なんか作家さんが物書きに来そうな雰囲気。

この日は相当ゆっくりすることができた。すぐに荷物を置いて、ベッドに横になる。だらだらと時間を浪費する。
思えばここ数日こんな風に早い時間からだらだらと時間を贅沢に使ったことなかったな~なんて思いながら。


早めの夕食には、ここ日本アルプス限定のビールである、ホタカエールをいただく。結構味は濃いめ。

ホテルの大浴場にゆっくりと浸かり、早めに床に就いた。

いよいよ明日は横断の旅が始まる…

続く

岡本太郎

2016-11-23 20:56:51 | 
20160403

怪獣酒場での宴を昨日に終え、川崎2日目。
ホテルで朝ご飯を食らう。

さて、これからすぐに帰ってしまうのはもったいない。
せっかく見知らぬ土地に来たのだからちょっと旅行をしようと思う。
ではどこへ行こうか。

真っ先に浮かんだのは川崎大師であった。てか川崎って言ったらここしか思い浮かばなかった。

しかし、天候はあいにくの雨。
う~ん、微妙だな…なんて思いながら、スマホ片手に検索していると…

素敵なところ発見。


それは…
川崎市 岡本太郎美術館。



ここだったら雨でも問題ないし、普通に岡本太郎好きだし。即決。

最寄は向ヶ丘遊園という駅。見慣れない電車を使って到着。人はまばら…

ここから歩いて10分ほど。生田緑地という公園内に岡本太郎美術館がある。
これはわれながら最高のチョイスだったと思う。岡本太郎…楽しみ…

生田緑地はのどかな公園で、時期もよく桜の並木道を通り過ぎていく。

そして岡本太郎美術館に到着。チケットを購入し、中へ。流石岡本太郎。チケットもいいデザインである。
クロークに鞄と上着を入れていざ突入。

いやーすごく良かった。


特に岡本太郎の一生が細かく書かれているコーナーがあり、それを一心不乱に見ていた。

一発で彼のファンになってしまった。
彼の感性というか、表現力というか、惹きつけられるものが強烈で、ぐいぐいと彼の世界観に引き込まれた。


一か所だけ写真撮影がOKな場所があり、奇抜なデザインの椅子に座って記念撮影。今ではSNSのプロフィール写真になっている。

ここを訪れたことで夢が一つ増えた。

大阪にある太陽の塔を生で見たい。これはかなえようと思えば、近いうちに叶えられる気がする。
近いうちに行きます。夜行バスでも行きます。


同じ美術館内にあった美大生の卒業制作にも大いに感動した。
すごいわ。俺もあんな風に表現活動に人生の全てをささげてみなたいな…なんて思ってしまった。
前衛的な数々の作品を見て、俺の中の表現意欲がビンビン刺激された。

外に出ると、大きなオブジェが。さらに太陽の塔を見たくなってしまった。

帰りは生田緑地を散歩。
結構広くて、いい散歩になった。自然をゆっくり歩いたのって結構久しぶりかも。

駅の前のバーミヤンで食べた海鮮味噌ラーメンがうまかった。


ということで怪獣たちと岡本太郎にやられた川崎の旅でした。