「将来のゆめ」
18年4組 ○○○ ○○○
ぼくのゆめは、
しぬまでいきることです。
だから、ぼくはゆめがかないました。
おわり。
人間は必然的に集団を形成していく生き物だから、
人間関係や社会とのかかわりにうんざりする事も
当然、出てくる。
現在の日本において、
絶対的な孤独を味わう事は難しい。
1957年、旧ソ連は、
世界初の人工衛星スプートニクを打ち上げた。
宇宙開発技術においては、
当時世界の最先端にいたアメリカをも凌いでいた。
この事件は事実上冷戦により一層の緊迫感を
与える事になった。
人類は宇宙に進出したのだ。
一昔前まで、
地べたに這いずって、
地球は平らであると思い込んでいた哺乳類が、
大気圏を超え、
宇宙空間に飛び出したのだ。
という事実はなくって、
人間よりも先に宇宙に行った哺乳類がいる。
一匹の犬。
名前を『クドリャフカ』という。
彼はスプートニク2号に乗せられ、
たった一人で宇宙へと旅立った。
なぜ旧ソ連の人々はそのようなことをしたのかは、
俺には知る由もない。
宇宙旅行などという綺麗な言葉で飾るべきものではない。
彼の乗った人工衛星に詰まれた、
酸素、水分、食料は1週間とちょっとの分量であった。
“帰り”がない旅を果たして旅と呼ぶのであろうか。
終わりなき旅、なんて言葉を聞くが、
この場合は違う。
帰り道がない旅に他ならない。
人間だったら何時間で気が狂うのだろうか。
究極の孤独を味わった事がある、
地球上唯一の存在は、
実は彼だったのかもしれない。
果たして宇宙空間で一人になるということが、
どれほどの恐怖なのかは考える事もできない。
しかし、人間はその状況を作り出せるようになった。
宇宙の藻屑と消えた一匹の犬と、
想像力で自慰行為ができる、
地球上唯一の哺乳動物に、
私はどんな感情を抱けばよいのでしょうか。
18年4組 ○○○ ○○○
ぼくのゆめは、
しぬまでいきることです。
だから、ぼくはゆめがかないました。
おわり。
人間は必然的に集団を形成していく生き物だから、
人間関係や社会とのかかわりにうんざりする事も
当然、出てくる。
現在の日本において、
絶対的な孤独を味わう事は難しい。
1957年、旧ソ連は、
世界初の人工衛星スプートニクを打ち上げた。
宇宙開発技術においては、
当時世界の最先端にいたアメリカをも凌いでいた。
この事件は事実上冷戦により一層の緊迫感を
与える事になった。
人類は宇宙に進出したのだ。
一昔前まで、
地べたに這いずって、
地球は平らであると思い込んでいた哺乳類が、
大気圏を超え、
宇宙空間に飛び出したのだ。
という事実はなくって、
人間よりも先に宇宙に行った哺乳類がいる。
一匹の犬。
名前を『クドリャフカ』という。
彼はスプートニク2号に乗せられ、
たった一人で宇宙へと旅立った。
なぜ旧ソ連の人々はそのようなことをしたのかは、
俺には知る由もない。
宇宙旅行などという綺麗な言葉で飾るべきものではない。
彼の乗った人工衛星に詰まれた、
酸素、水分、食料は1週間とちょっとの分量であった。
“帰り”がない旅を果たして旅と呼ぶのであろうか。
終わりなき旅、なんて言葉を聞くが、
この場合は違う。
帰り道がない旅に他ならない。
人間だったら何時間で気が狂うのだろうか。
究極の孤独を味わった事がある、
地球上唯一の存在は、
実は彼だったのかもしれない。
果たして宇宙空間で一人になるということが、
どれほどの恐怖なのかは考える事もできない。
しかし、人間はその状況を作り出せるようになった。
宇宙の藻屑と消えた一匹の犬と、
想像力で自慰行為ができる、
地球上唯一の哺乳動物に、
私はどんな感情を抱けばよいのでしょうか。