徒歩日本二周目(≧∇≦)只今関東地方!

昨日は今日の物語 今日の後に今日は無し…

米パンダ(5)…

2013年12月01日 | 日記
彼女はとても強い人間だと思う…

諦めようが諦めまいが
どうせどん底…
諦めなければ浮いていくだけ
這い上がるだけ…

その言葉には
多くを教わった気がいたします…


だがそんな彼女の物語でさえも
16万人分の中の小さな一点

無情なる世に咲く花だからこそ
どうか枯れずに
照らされる大輪であってほしい…

米パンダ(4)…

2013年12月01日 | 日記
そのパン屋さんは
新庄市役所の真向かいにある…

地元の方々にも御贔屓頂いて
僕がお邪魔した昼過ぎには
売り切れの品が続出目白押し…

たとえ欧米にかぶれはしても
魂は捨ててない感じになれる
米粉パンはいかがですか…



ベーカリーカフェ「米パンダ」
山形県新庄市住吉町三の十二
 0233-32-1621

水曜と日曜と祝日がお休です…

米パンダ(3)…

2013年12月01日 | 日記
生きるためには
自分で歩き出さなくてはいけない…

縁もゆかりも無かった新庄の街で
己の技術を生かし
米粉パンの店を始めようとした時
その背中を押してくれたのは
外でもない街の人達だったという…

自分たちだけでは出来なかったと
謙遜する彼女の言葉
正直この辺りのくだりが
僕にとってもかなりの涙ポイント…
もの凄く感動しましたね…

さすが東北さすが山形さすが新庄
さすが人間です…

米パンダ(2)…

2013年12月01日 | 日記
定年後の父親は三年も四年もかけて
ログハウスを建て
周りを耕やし野菜作りを楽しむ毎日…
そこから眺める景色には
電柱も何も人工物がなにひとつ無く
その広がる緑の暮らしが
今までの人生を全てつぎ込んだ財産…

娘である彼女達も
生涯をこの村で暮らそうと家を建て
二人の子供を育てるかたわら
評判の女パン職人として働いていた…

原発事故が起こったのはそんな矢先…
あの日、全てを失った…

米パンダ(1)…

2013年12月01日 | 日記
放射能が迫る福島飯舘村から
北へ北へと車を走らせた家族がいる…

ガソリンスタンドはどこも断わられ
燃料が切れたのは新庄の街
どうも出来ず避難所に身を寄せるが
その避難所もやがて閉鎖
全村避難の飯舘村に帰る事も出来ず
父と母と幼い子供二人の事を考える…

この先どうすればいいのだろうかと…

のしかかる重圧の中で励まされた事
それは子供達の存在だったと
彼女はそう言いながら静かに笑った…