五加垣…

落陽低木のウコギ垣は平安初期の文献に
「五加」の名で残されている…

ビタミンミネラルを多量に含んだ皮根は
極めて優れた強壮剤になり
やわらかい若葉は食用にする事も出来る…
医者の薬が手に入らぬ時代の人々は
そんな身近な良薬を
日常の粗食の中に織り交ぜていたよっス…

時は流れて飽食やりたい放題な世の中と
相成ってしまいましたが
昔に比べ現代人の血液成分は
その三分の二しか満たされてないという
深刻な現実もあるようです…
豊かで貧しい飯を喰っている訳ですよね…

それは食品製造メーカーの責任ではなく
買ってる人の問題なんでしょうね…

おいで…

米沢市内にある被災者支援センターは
その名も「おいで」という
間口の広そうな名称で親しまれている…

新潟や山形という
福島近県に避難者が集中している中で
被災地から最も近い都市である米沢は
どこよりもその受け入れが多く
街自体が大きな避難所であると言える…

原発事故の汚染から逃れてきた人々や
線量は高いにも関わらず
避難地域とは認められなかった土地の
自己の負担による自主避難者…
事情はそれぞれ違えども
借上公営住宅にバラバラに暮らす中で
ひとつでも寄り所がある事は
それだけでも救われ
安らげるという事ではないのだろうか…

珈琲を頂き丁寧な説明を教わる中には
わざわざ時間を割いて頂くことの
心の苦しさもありながら
そんな方々と向かい合う事で
心が洗濯されていくようにも思います…

職員の皆さん
貴重なお時間を有り難う御座いました…

万事に関わる遺訓…

上杉家九代藩主上杉鷹山という人は
養子として上杉家に迎えられ
十七歳でその家督当主を継ぐに至り
崩壊寸前の藩財政を
立て直し復興させていくんでゲスが
それがまた半端じゃない…

当時上杉家に累積した借金総額は
今の金額に直すと150億から200億円！
表高わずか十五万石の米沢藩が
どうやって返すのって話なんですが
それから五六年後
藩主斉定の時代に完済したんスよね…
残念ながら鷹山はその前年に
過労と老衰で睡眠中に亡るんですが
正直素晴らしい人ですわぁ～
本買って読んだんスけど本気涙出た…

視察旅行の名目で
ゴルフ道具持ってくような議員達が
本気で恥ずかしいズラ全くもって…


成せば成る なさねば成らぬ 何事も
成らぬは人の なさぬなりけり…
　　 　上杉鷹山公

最上小舟…

生きる事の苦しさに
その身を売られた幼な子が
父母祖母と引き離され
小舟に揺られた川の流れよ…
小作人の
なんたる悲しき者の語りか…

時代は過ぎてのこの世の中
東大阪市での悲劇のように
未だ喰うに飢え
孤独に亡る人が御座います…

おしんが揺られた最上川は
今も時世時節の底辺に
枯れず絶えず
流れているように思います…


米沢を流れる最上川は
この先日本海へと注がれる…