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12月に入り1年の早さを感じます。年齢とともに時の経過は早く感じられるそうですが、
思い出ばかりが多くなります。一日の心の動きを映してくれる花たちと季節を味わいながら
12月を迎えました。
鉢物のハゼが色が鮮やかに色づき思わず声をあげてしまいました。皇帝ダリアは例年より花数
が少なかったですが冬空に映えて輝くようです。山茶花も咲きだしました。
花たちも冬支度が始まったようです。
夏の終わりから咲き始め、涼しさが増すと日中も咲き続け、
初冬まで見られる朝顔は『天上の碧』です。その鮮やかな色彩には心動かされます。
花と詩のコラボにしました。
高安 ミツ子
「真珠の耳飾りの少女」
そのターバンの色
フェルメールブルーが
ヒマラヤを越え
季節風に乗ってやってきました
フェルメールブルーは
日本の四季をくぐり
花を青く 青く染めてゆきました
蔓は木々に絡み
晩夏から晩秋を縫い合わせ
碧の命を広げていきます
私の物語が終章を迎えたように
冬の気配が近づいていても
ひたすら
日輪と月影の間を咲き続けていくのです
ふと私の肩に手を置くように
風景の優しさがあるこの色彩の調べ
ああ しみじみと記憶の波打ち際で揺れる
フェルメールブルー「天上の碧」よ
(「天上の碧」は青く咲く朝顔)
高安ミツ子
涼しい風が吹き始めましたので夕顔がたくさん咲くようになりました。
この季節を待っている私にとって我が家の庭はは夕顔祭りとなります。
毎日40個くらい咲きます。それらの花を眺めてはえも言えない感動を
夫に押し売りしています。心が浮きだちます。一日花ですので翌朝には
しおれてしまいますが、純白でほのかな香りがありその美しさは見事です。
毎年種を採って5月に種を蒔きこの季節の開花を心待ちにしています。
どうぞご覧ください。
猛暑と台風に見舞われた今年の夏も9月に入りました。
我が家の夕顔が少しずつ咲きだしました。
これからゆっくりと秋への時間を咲き続けます。
詩と夕顔の花をご覧ください。
高安ミツ子
はかなげな気配で
夕闇から翌朝まで
短い命を咲く夕顔
純白の花は夏の夜を
つぶやきのように一輪 二輪と
極みのたたずまいで咲いている
かぐわしい香りは風に運ばれ
今宵の物語は満月に照らされていく