~シリーズ~
(詩でつづる私の72候 夏至 半夏生ず)
やさしい雨 高安ミツ子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/9c/e58a6cb5898fa5ac37a8a0dcbb2a8aa6.jpg)
ドッテーポッポー ドッテーポッポー
物干し竿で
キジバトがさえずっているではないか
心をとりこにする鳴き声は
空をグーンと高くして
日々の歩みを止めていく
さえずりは懐かしさを連れて
私の人生をまさぐっていく
花を剪定(せんてい)するように
記憶の枝葉を切っていくと
私が立ち寄った幾つもの人生の駅が蘇ってくる
鳴き声をそっとまねてみると
キジバトは私を遊ばせて
涼やかに
年月のアルバムをめくっていく
若やいだ色合いの駅で出会った
あなたとの歩みも
最後に下車する駅名が見えているが
二人ともだまったまま
今日の峠に腰かけている
見上げると空には筋雲が青い静けさを広がっている
キジバトは裏山の方へ飛び去ったけれど
さえずりの余韻は
ノウゼンカズラの花びらをもゆらし
過ぎてきた時間にやさしい雨を降らそうとしている
二人のための風が吹いている
今日咲いたばかりのゆりの花が
風化していく時間にうつらうつらとうなずいている
★★★★★★★ Mitsuko's Room ★★★★★★★
今年は日除けにきゅうりとゴウヤをプランタに植えた。
7月現在までなんときゅうりが40本の収穫となった。
一度に40本とったわけではなく
1日に1本とか2本で、多くて4本の世界であるが合計
するとその多さに驚いている。
夫は生物の教師だった習性からか、表を作り収穫数を
記入し、収穫を確認している。
私は採りたてのきゅうりの表面についている
イガイガを指で触ってその新鮮さを楽しんでいる。
今は季節を問わずきゅうりはあるが、やはり夏の
匂いがするきゅうりは格別である。生味噌をつけ
て食べたり、ぬか漬けにしたりと楽しんでいる。
どうも、きゅうりは平安時代からあったようで、
その歴史の深さは日本人の食の中に深く浸透して
いるようである。
いつだったか、平将門の家紋がきゅうりを輪切り
にした状態に似ているから、きゅうりを食べない
地域があるときいたことがある。このように伝説
にまできゅうりが登場するのだから新しい野菜は
きゅうりの歴史の奥深さにはかなわないだろうと
思えた。しかし、本当はきゅうりを褒めることで
自分の栽培した収穫のうれしさを再確認している
ようである。
白いむくげが咲き蝉が鳴きだし真夏が
近付いているようです。
(2016.7.27)
(詩でつづる私の72候 夏至 半夏生ず)
やさしい雨 高安ミツ子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/9c/e58a6cb5898fa5ac37a8a0dcbb2a8aa6.jpg)
ドッテーポッポー ドッテーポッポー
物干し竿で
キジバトがさえずっているではないか
心をとりこにする鳴き声は
空をグーンと高くして
日々の歩みを止めていく
さえずりは懐かしさを連れて
私の人生をまさぐっていく
花を剪定(せんてい)するように
記憶の枝葉を切っていくと
私が立ち寄った幾つもの人生の駅が蘇ってくる
鳴き声をそっとまねてみると
キジバトは私を遊ばせて
涼やかに
年月のアルバムをめくっていく
若やいだ色合いの駅で出会った
あなたとの歩みも
最後に下車する駅名が見えているが
二人ともだまったまま
今日の峠に腰かけている
見上げると空には筋雲が青い静けさを広がっている
キジバトは裏山の方へ飛び去ったけれど
さえずりの余韻は
ノウゼンカズラの花びらをもゆらし
過ぎてきた時間にやさしい雨を降らそうとしている
二人のための風が吹いている
今日咲いたばかりのゆりの花が
風化していく時間にうつらうつらとうなずいている
★★★★★★★ Mitsuko's Room ★★★★★★★
今年は日除けにきゅうりとゴウヤをプランタに植えた。
7月現在までなんときゅうりが40本の収穫となった。
一度に40本とったわけではなく
1日に1本とか2本で、多くて4本の世界であるが合計
するとその多さに驚いている。
夫は生物の教師だった習性からか、表を作り収穫数を
記入し、収穫を確認している。
私は採りたてのきゅうりの表面についている
イガイガを指で触ってその新鮮さを楽しんでいる。
今は季節を問わずきゅうりはあるが、やはり夏の
匂いがするきゅうりは格別である。生味噌をつけ
て食べたり、ぬか漬けにしたりと楽しんでいる。
どうも、きゅうりは平安時代からあったようで、
その歴史の深さは日本人の食の中に深く浸透して
いるようである。
いつだったか、平将門の家紋がきゅうりを輪切り
にした状態に似ているから、きゅうりを食べない
地域があるときいたことがある。このように伝説
にまできゅうりが登場するのだから新しい野菜は
きゅうりの歴史の奥深さにはかなわないだろうと
思えた。しかし、本当はきゅうりを褒めることで
自分の栽培した収穫のうれしさを再確認している
ようである。
白いむくげが咲き蝉が鳴きだし真夏が
近付いているようです。
(2016.7.27)