タイトルが、なかなか迫力あります。 肌の色。人種差別の苦悩ドキュメンタリー映画です。
キング牧師暗殺から50年。自由と正義の国アメリカ、 その差別と暗殺の歴史とはー
アメリカ黒人文学を代表する作家、ジェームズ・ボールドウィンの原作を映画化した『私はあなたのニグロではない』。
本作は、ボールドウィンの盟友であり、30代の若さで暗殺された公民権運動の
リーダー―メドガー・エヴァース、マルコムX、キング牧師の生き様を追いながら、
60年代の公民権運動から現在のブラック・ライブズ・マターに至るまで、
アメリカの人種差別と暗殺の歴史に迫る。
差別はどうやって作られたのか。 誰が差別を必要としたのか。
1957年。フランス・パリで執筆活動をしていたボールドウィンは、故郷アメリカへ戻る決心をする。
パリ中で売られていた新聞に載っていた少女、アメリカ南部シャーロットの高校に黒人として
初めて入学するドロシー・カウンツの写真を見たのがきっかけだ。
大勢の白人たちに取り囲まれ、ツバを吐かれ嘲笑されながら登校する15歳のドロシーに、
ボールドウィンは強い衝撃を受けた。「パリで議論している場合ではない。われわれの仲間は皆責任を果たしている」
そして彼は、人種差別の最も激しい地域、アメリカ南部への旅に出る。
公民権運動のリーダーだったメドガー、マルコムX、キング牧師との出会いと別れ。
司法長官ロバート・ケネディとの会談。ボールドウィンは激動するアメリカ社会の真ん中に立ち、
出来事を記録し、各地で講演をし、精力的に動き回る。
映画の中で、ブルースが流れ、激しい虐待・侵略映像は、あまりに衝撃的だった。
ニグロ。ニガー、ニガーと侮辱差別の歴史は400年も続いた。なんと悲しいこと。
サントラは、ブルースが。ブルースと同じくらい、ラップの歴史もここから生まれていることを知った。
原作ボールドウィンが、志半ばで倒れた盟友たちの軌跡を綴った原稿から、映画化された。
【向き合ってもかわらないこともある。だが向き合わずに変えることはできない】
政治的な背景が差別を生んでいるような気がしてならない。 (;>_<;)
シアターキノ 7/13金曜日まで上映。 ショッキングな映画だった。