何年振りの海だろうか。
海岸を歩きながら、神奈川県に住んでいた頃を思い出した。
茅ヶ崎駅の海側の出口を出ると、海岸に向かう道がある。
サーフィンボードがお店の入り口に置いてあるのを見ると、札幌生まれの僕としては異国に来たような気分になった。
しかし僕が海を見に行くのは、いつも夏が終わり、誰もいなくなった秋の終わり頃だった。
そこで何をするのかというと、誰もいない海を写真にとるのだ。
そういうわけで、今日も誰もいない海を撮った。

横須賀の港に行ったこともあった。
港の軍艦を見ると、札幌生まれの僕は、「ここが横須賀かあ」と感動した。
振り返ると崖になっている。
住宅地に入って行くと、おそらく戦時中の防空壕ではないかと思うような穴がある。
そこを車の車庫の代わりに使っているひともいた。
そして昼間からお酒がのめる一杯飲み屋も見つけた。
崖の上にはキヤベツ畑もあったような気がする。
とにかく初めての場所に行くと、目がキョロキョロと動く。

今日も目がキョロキョロと動いて、目が疲れた。
海岸にはサーファーが来るような砂浜もなく、横須賀港のような軍艦もない。
白いヨットとカモメ。
遠くに大きな島か、それとも湾の対岸だろうか。
山の頂上にはまだ少し雪が残っているのが見えた。
振り返ると、大きなショッピングセンターが並んでいる。
緊急事態宣言が解除されて、多くの人がショッピングを楽しんでいる。
そしてみーんなマスクをしている。
この解放感のある海と、雲が一つもない今日の青空と、人々のマスクをする姿に違和感を感じた。
そんな中でマスクをしない僕にも、電波に乗って時々指令が来る。
「マスク、マスク」。
そのたびに僕もマスクをして、すぐ暑くなるから外して。
再び指令が来て、マスクをして、外す。
この繰り返しでした。
海岸を歩きながら、神奈川県に住んでいた頃を思い出した。
茅ヶ崎駅の海側の出口を出ると、海岸に向かう道がある。
サーフィンボードがお店の入り口に置いてあるのを見ると、札幌生まれの僕としては異国に来たような気分になった。
しかし僕が海を見に行くのは、いつも夏が終わり、誰もいなくなった秋の終わり頃だった。
そこで何をするのかというと、誰もいない海を写真にとるのだ。
そういうわけで、今日も誰もいない海を撮った。

横須賀の港に行ったこともあった。
港の軍艦を見ると、札幌生まれの僕は、「ここが横須賀かあ」と感動した。
振り返ると崖になっている。
住宅地に入って行くと、おそらく戦時中の防空壕ではないかと思うような穴がある。
そこを車の車庫の代わりに使っているひともいた。
そして昼間からお酒がのめる一杯飲み屋も見つけた。
崖の上にはキヤベツ畑もあったような気がする。
とにかく初めての場所に行くと、目がキョロキョロと動く。

今日も目がキョロキョロと動いて、目が疲れた。
海岸にはサーファーが来るような砂浜もなく、横須賀港のような軍艦もない。
白いヨットとカモメ。
遠くに大きな島か、それとも湾の対岸だろうか。
山の頂上にはまだ少し雪が残っているのが見えた。
振り返ると、大きなショッピングセンターが並んでいる。
緊急事態宣言が解除されて、多くの人がショッピングを楽しんでいる。
そしてみーんなマスクをしている。
この解放感のある海と、雲が一つもない今日の青空と、人々のマスクをする姿に違和感を感じた。
そんな中でマスクをしない僕にも、電波に乗って時々指令が来る。
「マスク、マスク」。
そのたびに僕もマスクをして、すぐ暑くなるから外して。
再び指令が来て、マスクをして、外す。
この繰り返しでした。