「狼がくるぞ、狼がくるぞ」と少年が煽り、人々は家の中に篭る。
人々が家に篭ったから、狼は来なかった。
めでたし、めでたし。
新型コロナを煽る狼少年たちの言い訳はそんなところだろう。
しかし、新型コロナ騒動から一年たちましたが、いま問題になっているのは、はたして日本では新型コロナが猛獣のようなウイルスだったのだろうかという事だ。
子供を殺さず、老人が罹ると危険だと言われたが、だいたいは治る。
基礎疾患をもつうちの親は罹らなかった。
インフルエンザの時は、みなさんもご記憶のとおり、毎年、家でも会社でも学校でもあっという間に蔓延して、順番に罹っていたものです。
新型コロナウイルスは未知のウイルスと言われていましたが、秋から冬にかけて中年がかかるコロナウイルスの仲間ということも分かっています。
狼少年たちは、なぜかそこを無視する。
今さら言うことでもないけど、煽るとテレビは視聴率が上がるんだそうだよ。
煽った西浦博は出世したしな。
自分が煽って悪者になっても、多くの人が狼の餌食にならなければいいという考えもあるのだろう。
誰よりも早く、迫りくる危険をキャッチして、誰よりも早く人々に知らせるのが自分の役目と思っている狼少年もいるかもしれない。
『ライ麦畑でつかまえて』の主人公になったような気分とでもいうのかな。
ぜんぜん違うか。
でもまあ、煽っていればいつか来るだろうと、そんな事に考えを奪われてるうちに、倒産、失業、自殺が増えてゆく。
狼少年にとっては想定外の事態になってしまったわけだ。
原発事故が起きるまで、原発は安全、絶対に水素爆発はしない、メルトダウンは起きないと東電は言い続けた。
恐怖を煽るのとは逆だけど、東電も狼少年だったのだ。