雨の日のカメムシ

2021-10-21 22:49:36 | 日記
カメムシが狭い隙間をくぐり抜けて家に入ってきます。

外は寒いから必死なのでしょう。

まあ家の中は外よりは暖かいけれど、食べ物はないから腹をすかしたまま死ぬだけですよ。

すでに僕の部屋の照明のカバーの中には、二匹のカメムシの死骸があります。



今日見つけたカメムシは台所のごみ箱の外にいました。

何故そんなところにいたのかはわかりません。

家人は虫が嫌いだから、僕が捕まえて外に出さなければなりません。

せっかく家に入れたのに再び寒い外に出るなんて、カメムシもたまらないでしょう。

払っても払っても必死に僕の手に捕まって家に入ろうとします。

こっちはできればカメムシが臭いガスを出す前になんとかしたい。

しかしこの寒い季節のカメムシは、もう臭いガスをだす力もないようです。

とにかく暖かいところで死にたいのでしょう。

僕としては家の中で死んでもらっても構わないのですが、家人に見つかってしまったのでそういうわけにもいきません。

僕の指に弾かれたカメムシは、夜の闇の中に落ちていきました。

かわうそうに。

最後の力を振り絞って家に入ってきたのだろうか。

もしまだ力が残っていたら、僕の部屋の窓から入ってくれたらいいのだけれど。

外は冷たい雨が降っています。

寒さがとても染みます。










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