家人に印象派と呼ばれてます。
大抵の事は印象でしか覚えていない。
アニメ作品のメインスタッフでありながら、作品の肝心なところは覚えていない。
作品の制作に関わっていない家人の方が覚えていたりします。
そして私は近眼でもあります。
視力が落ちて合わなくなった眼鏡をかけています。
そういうわけで景色はボケて見えます。
それはあらゆる事に寛容でいられるということかもしれません。
言い方を変えれば、細かいことは気にしない。
重箱の隅をつつくようなことはやらないし、されたくもないという立場。
しかし、机に座って仕事を目の前にすると、細かい事が気になり始めます。
老眼で紙に食らいつくように、一ミリの違いにこだわる。
そして時には画面を線で埋め尽くして満足する。
自分が観客なら全く目に留まらないような所に手間ひまをかける。
だいたい映像作品なのだから、時間をかけてチマチマ描いても、あっという間に流れてオシマイです。
自分どころか誰も気にしない。
何をやってるのだ?と 我ながら思うところでもあります。
近頃は時々描線がプルプルと震えています。