私は本来すべきことと違うことをする人間のようだ、わき道を歩き王道を見失う人間のようだ、彼女が、悩み、苦しんでいるときに、怒りをもって彼女を見ていた、声をかけて、優しく接することを見失っていた、彼女もまた、宴会の時にわき道にそれてしまった、せっかく私のそばに来て腕をつかまれたのだから、そのまま隣に座れば、ほぼ全員がうすうす気づいていた、私と彼女が恋人同士だということを公にできて、卒業後結婚すると公表して、皆から祝福されていたはずだ、だれにも遠慮せづに、邪魔されずに結婚に向けて、一生を共にする生活に向けて、二人でいろいろ話し合い、ああでもない、こうでもないと、ああしよう、こうしようと具体的にスタートしていたわけだ、彼女がまもなく実現すると夢見て、一番望んでいたようになっていったはずだ、彼女は自分が思い描いた、人生最高の幸せをつかみとっていたはずだ、それが、彼女が手島へ一献注いだことによって、全員が誤解し、私も誤解し、彼女が思い描いたことをすべて幻にしてしまった。彼女は、その一献が原因だったことをわからずに、悩み、苦しみ、絶望し、目の前が真っ暗になり、途方に暮れ、どうしていいかわからなくなって、私の前から姿を消した。同じように、私も悩み、苦しみ、絶望し、目の前が真っ暗になり、途方に暮れ、どうしていいかわからなくなり、彼女を記憶にとどめるだけにしてしまった、そして漂流するだけの人生になってしまった、僕は君が大好きだ、といった人は、いなくなった、二度と、同じことを言うことはなかった、これからもない、この人生で出会ったたった一人の恋人だった、
昨夜の就寝はいつもより早いPM11時ころ、横になり、腹式呼吸で息を吸って吐くを繰り返す、自分の吐く音が終わった後、すぐ横右側から1秒、2秒位ずれて吐く音が聞こえる、何度も繰り返すが同じ、お盆の時期、誰かの霊が来てくれたかと、・・さんと問いかける、ゆっくりしていってくれ、1階に多少お菓子を置いてある、冷蔵庫にも多少食べるものがある、どうぞ遠慮なくお食べくださいと、たいしたものがないのが申し訳ない。宴会の翌日、手島は、自分はピエロか、と言ったと言う、そして後日今度は自分がピエロであることを否定したいために、彼女に、同級生に、私の彼女は西面さんではない、ほかの私と同じサークルの女性だと、私が宴会場で傷心状態で動けなくなったから一緒に帰ってくれただけなのを隠して、嘘をいって、自分のやったことを正当化したようだと、なぜ彼女は、宴会の始まりから手島のペースに乗っていったのだろうか、どうして彼女は手島の話を信用したのだろうか、彼女は自らの手で、結婚しようとしている彼氏を失ってしまうようになるのに、二度と交わることのない、どちらかの道を進むようになるのに、彼女は、あえてそうしたかったのだろうか、私と別れる道を選べば、私と一生を共にできると思ったのだろうか、私もわからない、彼女は自ら手島に注いだのだろう、彼女は自ら私と別れる道を選んだのだろう、そして私はそれを目の当たりにした、宴会場の私のほぼななめ正面の位置で、私には、非常につらい、かなしい、むなしい場面だった、見たくない場面だった、体調不良か何かで欠席すればよかった、別れると、わかっているなら私には必要のない時間と場面だった、