クラシック倶楽部「ハインツ・ホリガーと仲間たち、生誕80周年記念」を録画して観た。先日北村朋幹の公演でホリガーのエーリス3つの夜曲が演奏され、そこでホリガーの存在を知ったから、偶然、クラシック倶楽部でホリガーを取り上げていたのに気づき、観たくなった。
出演は
Heinz Holliger ハインツ・ホリガー: Oboe
Marie-lise Schüpbach マリー・リーゼ・シュプバッハ: Oboe, English Horn
Diego Chenna ディエゴ・ケンナ: Fagotto
Edicson Ruiz エディクソン・ルイス: Contrabass
Akiko Kuwagata 桒形亜樹子: Cembalo
曲目は
バッハ: トリオ・ソナタ 変ホ長調 BWV525から 第3楽章
細川俊夫: 結び-ハインツ・ホリガーの80歳の誕生日を祝して-オーボエとイングリッシュホルンのための(2019)
ホリガー:KLAUS-UR(2001‐2002)
(ファゴット)ディエゴ・ケンナ
ゼレンカ: 2つのオーボエ ファゴットと通奏低音のためのソナタ 第5番」
2019年10月5日 浜離宮朝日ホール
ハインツ・ホリガーは1939年生まれ、スイス出身のオーボエ奏者、指揮者、作曲家、演奏家としてバロック音楽から現代音楽まで幅広い作品を演奏、作曲家として様々な楽器の新たな可能性を追求した作品を数多く発表している、今回の演奏会ではバロック音楽と自作曲、ホリガーに献呈された細川俊夫の作品が演奏された。
番組のインタビューでホリガーは、自分にとって音楽は呼吸と同じように重要、音楽がなければ窒息する、ヨーロッパでは若い人が物事への興味を失い、心が老いてしまっている、一方で精神がとても若い高齢者がいる、人生や世界を時計の針と同じようには計れない、音楽は最高のエネルギーの源で、続けられる限り演奏して指揮し作曲していく、と述べている。人の良さそうなシニアだ。元気のない若者や精神が若いシニアの存在は世界共通かな。
この4曲のうち、バッハとゼレンカはメロディーもあり何とか理解できそうだったが、細川とホリガー作曲の作品は現代音楽で理解するのが難しい作品だった。シニアになってもこのような現代音楽も対応できるというのはすごいことだ、まさに精神が若い証拠であろう。いつまでも頑張って活躍ください。