ミュンヘン旅行中にミュンヘンフィル第2回室内楽演奏会を聴きに行った。日本でネットを使ってチケットを購入した、値段は1人24ユーロ。
場所は独語でKünstlerhaus am Lenbachplatz(レンバッハプラッツにあるキュンストラーハウス)。ミュンヘン中央駅から歩いても行ける所、トラムで2駅目。このキュンストラーハウスというのは、芸術家の家という意味、いろいろ歴史があるようだ。
(正面が工事中のため横の入口から入る)
1861年にウィーンで2つの芸術館団体が合併し、ウィーン芸術家同盟を作った。ウィーン芸術家同盟は自身の展示会場として1868年にキュンストラーハウスという施設をオープンさせ、それ以来この団体もキュンストラーハウスと呼ばれるようになった。
(1階のロビー、会場のある2階へ上がる階段の手すりが見える)
ミュンヘンのキュンストラーハウスが、この団体や施設と関係があるかどうかわからないが、かつて芸術家が集う場所だった。また、ミュンヘンではキュンストラーハウスに著名な画家達の一団が毎晩集まって哲学や芸術について論じていたようだ。
ミュンヘン旅行記の方にも書いたが、今回の旅行では日本人コンマスに就任した青木尚佳(Naoka Aoki)のいるミュンヘンフィルの公演を観たいと思っていたが、ネットで調べると滞在中には無かったので、他のプログラムを探したところ、この室内楽の公演があったので、観ようと思ったのだ。
(当日もらったプログラム、見開き1ページの簡単なもの)
演目は
- ゾルタン・ コダーイ 弦楽四重奏曲第 2 番作品 10
- ゾルタン・コダーイ ヴァイオリンとチェロのための二重奏作品 7
- アントン・ドボルザーク 弦楽四重奏曲 ヘ長調 作品 96「アメリカン」
出演者は全員ミュンヘンフィルのメンバー
- イオナ・キュデック:ヴァイオリン
- アナ・ヴラダノヴィッチ=レベジンスキー:ヴァイオリン
- フリオ・ロペス:ヴィオラ
- フロリス ・ミンダース:チェロ
当日、キュンストラーハウスに行ってみると、随分由緒ある建物のように感じた。建物一棟全部が音楽をするための施設のようだが、そんなに広くなく、こじんまりとしていた。1階のロビーで開演を待って、時間近くになるとチケットのチェックを受けて会場の2階に向かった。1階にも小さい演奏場があるようだ。
2階の演奏場も含め建物全体が由緒ある貴族のお屋敷のサロンといった感じがした。機密性が良くないので外の音が少し聞える。座席は自由席で、開演前には70%位が埋まっていた。
ゴダーイはハンガリー人でドボルザークはチェコ人。私はゴダーイの曲はほとんど聴いたことがないし、ドボルザークは有名な交響曲など何枚かのCDを持っているが頻繁に聞く方ではない。従って、曲の説明はできないが、この場所の雰囲気に良く合った上品な曲だった。時間は全部で1時間半で、休憩が1回あったのでコーヒーを飲んだ。
来ている人は見た限り白人ばかりで、年配の人が多かった。白人クラブのような雰囲気だったが、こういう所に来れて良い経験になった。
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