ロンドン旅行中に、バービカン・センターでのクラシック音楽公演を聴きに行った、19時開演、21時15分頃終演、座席はほぼ満員に見えた、バービカン・ホールは行ってみたかったホールの一つ
バービカン・センターは世界最大級の多目的文化施設でシティ北部にある、この地区はブルータリズム建築(建材、特にコンクリートをそのまま露出させるデザイン)の象徴であると同時に、文化・芸術の発信地としての役割を担い、ロンドンの中でも非常にユニークなエリアとされている
バービカンにはロンドン交響楽団の本拠地がある
このバービカン・センター近辺を公演前にゆっくりと歩いてみたかったが、時間がなくできなかったのは残念だった、公演前に最寄り駅のMoorgateを出ると近代的なビルが建ち並ぶ新しい街という感じがした
バービカン・センターに着く頃は暗くなって入口がわかりにくかったが、センターの中は広く、コンクリート打ちの壁が目立ったがこれはまさにブルータリズム建築だからだろう
時間になり開場し、プログラム・ノートをもらってホールに入るとき写真は撮れるのかと聞いたらダメだという、しかし、中に入るとみんな写真を撮っていたので、私もそうした
ホール内部は近代的なイメージで、かつ、色彩感覚豊かな感じがしセンスが良いと思った
今日のメインはメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲とシューベルトの最後の交響曲 「グレート」でしょう、両方ともなじみのある何度も聴いた曲だからじっくり聴けた、いずれも良い演奏だったと思う
指揮者のダニエレ・ルスティオーニとヴァイオリニストのフランチェスカ・デゴは、共にロンドン交響楽団のバービカンに初出演
フランチェスカ・デゴは1989年生れで、イタリア人とアメリカ人の両親を持つヴァイオリン奏者、今夜の指揮者のルスティオーニと夫婦でロンドンに居住、彼女は2008年にパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで入賞し特に注目を集め、来日したこともある、また、ヴェルサーチの衣装提供を受けるなど、音楽以外の分野でも注目されているが、今夜の衣装もそうだったのだろうか
自分の公演鑑賞ノートを確認したところ、彼女が2021年11月にファビオ・ルイージ指揮のN響と共演しパガニーニのバイオリン協奏曲1番を演奏したのをテレビで見ていた、その時の私の評価は3段階評価の一番上となっていた
デコの今夜のバイオリンも良かったと思う、喝采を浴びていた
指揮者のダニエレ・ルスティオーニはイタリア人、現在、リヨン国立歌劇場の音楽監督を務めており、2025年までが任期、2025/26シーズンからはニューヨークのメトロポリタン歌劇場の首席客演指揮者に就任する予定というからすごい人だ
楽しめました
プログラム
- フランツ・リスト 前奏曲
- フェリックス・メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 作品64
- フランツ・シューベルト 交響曲第9番「グレート」
出演者
- ロンドン交響楽団
- ダニエレ・ルスティオーニ 指揮
- フランチェスカ・デゴ/ ヴァイオリン
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