「八転び七起き」の人生

「七転び八起き」の間違いではなく、現在八回目の転倒から起き上がろうともがいている男の「人生の回顧録」です。

小学4年のころ    2

2010-12-11 | 日記
新たな問題は、父の怒りの矛先が私に向いていたために起きてきた問題で、始めは弟一人だったのだが、徐々に妹も加わるようになってくるのである。

2年のころまでは優しかった父が、前回書いたことが原因で「別人」のように変わってしまい、家にいる時間は「恐怖の時間」に変わってしまったのであるが、このことを弟や妹が巧妙に利用するようになってしまったのである。

弟や妹は、自分の思いどうりにならないと、うそ泣きをして父に「お兄ちゃんが・・・・!」と一言父に訴えればいいのである。

そうすれば、理由など全く関係なく、私は「いきなり飛んできた父に殴られる」のである。

このため、極力昼間は家にいないようにするのだが、居なければ居ないでまた別な問題が起きてくるのである。

このころの我が家では、「酒屋」と言う商売柄、企業が景品用として作った「商品名の書かれた鉛筆」と言うものが沢山有り、普段使う鉛筆には困らなかったのだが、私はその鉛筆が好きになれず、自分のお小遣いで「トンボ鉛筆」を買っていたのだが、弟や妹は私が居ない隙に盗んで行くのである。

当然私は取り戻しに行くのだが、私が取り戻すと妹は「お兄ちゃんが私の鉛筆をとったーーーー!」と泣き叫ぶのであるが、こればかりは妹が盗んだことが明白なため、自分の言い分が通らないと見るや「廊下に落ちていた」などと言う見え透いたウソを並べたてるのである。

消しゴムもまたしかりで、常に私の物が狙われていたのである。

正月にもらうお年玉を盗まれたこともあるのだが、私はこの事をきっかけに「使わないお金は郵便局に貯金する」ようになるのであるが、私が6年(妹は2年)になった頃だったと思うが、ナント、妹が私の通帳と印鑑を持ち出して郵便局にお金をおろしに行ったのである。

このときは窓口の人が受け付けなかったので被害はなかったのだが、通帳と印鑑はどこかに捨てられてしまったのです。

このことは局の人から聞いてはじめてわかったことで、すぐには通帳と印鑑がなくなっていることに気がつかなかったのです。

これ以外にも数多くの問題が起きているのですが、書くのが面倒なので省略します。

しかし、後になって考えると「妹のおかげで貯金をする習慣がついた」と言うこともあり、その後の人生で大いに役立ってはいるのだが・・・・。

たぶん、貯金をする習慣がついていなかったら「今の自分は無い」のではないだろうか。

或る意味「災い転じて福となす」を地で行っているのかも・・・・。
コメント
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