10月18日
腫れている瞼も何とかお化粧でごまかして・・・。
ずっとお世話になって、入院もスティ先も見つけてくださったヘルパ―さんに
スティ先のホ―ムで初めてお会いしました。気さくで、女性らしい方。
場所は、ちょっと、遠い・・交通は不便ですね。でも、立派な所でした。
真っ白で、清潔感いっぱい。
もとは、船員さんが宿泊されていた所だったそうです。中庭にヨット。
明るい気持ちにさせてくれます。
14:00。
私の顔を見て、瞬間泣き顔へ。
「大きくなったねえ、○○ちゃん。大きくなったねえ。」を繰り返し。
名前も憶えていてくれてよかった。
顔も憶えてくれていてよかった。
厳しい社会の中、ひとりで生きて来たので、
頑固な一面を持った女性(ひと)だった。
介護に入ってもらっても気に入らないと断ったりして。
でも、とうとう、自分でもどうにもならなくなったんですね。
自ら電話をしたらしいです。
そして、ここ1年、ありがとう の言葉多くなって、
優しく、可愛らしくなった。
とヘルパ―さんがおっしゃってくださいました。
親族も手を焼いていたところもありました。
頑張って、ひとりで苦しみを抱えていたんだなあ、と思うと、
何もしてあげられなかった分、泣き顔は心に刺さりました。
そして、その後、ずっと、私の顔見ていました。
ここに居るのが信じられないようでした。
話も少しは理解できるし、それもよかった。
16:00には、薬をもらいに行かなくてはいけません。
15:45には、スティ先の車で送っていただいて、
在宅でお世話になっていた 水谷クリニック の水谷先生の検診へ。
先生は、午前の診療の後、午後の診療開始ギリギリまで、
地域の患者さんを回って往診してくださっているそうです。
初めてお会いする気がしない。
いい先生です。
先生、ありがとうございました。
今度のスティ先には、先生は往診してくださることはできないそうです。
2カ月後、薬をもらいに訪れることになりました・・・来られるかしら。
先生に診察していただける・・・かな。
その後、インフルエンザの予防注射をして。
「しなくていい。いい。痛い・・いた~い。」 伯母は子供のようでした。
帰るとすっかり外は暗くなって。
車椅子での送迎をしていただけて、本当にありがたいです。
父が存命の頃は、いつも私が自家用車に乗せて、病院で
車椅子を借りて押していました。懐かしい感触・・・車椅子。
かわいい!! こんな所に可愛さを備えてくれているなんて。信頼して、
お願いできます。
また、明日も来るから。本当は、帰京しようと思っていましたが、
もう一度会っておきたい。
「伯母ちゃん、じゃあ、帰るね」 「え? もう帰るん?」 その言葉は・・
辛いなぁ。 「明日も来るからね」「ホント?分かった」
後ろ髪を引かれる味は、苦い味。
それにしても、さて、どうやって、帰る?
タクシ―は通っていなくて。
夜風は少しつめたい。
あら? あの木の向こう・・・・。
うみ・・・海!!! 海ですよぉ。
何だか、ホッと心が軽くなった。明るくなった。
あ・・・もう、夕食時。食べてから帰りましょう。
あら、こんな所に。
綺麗で、広々としていて、店員さんがとっても優しい。
こうやって、自分の意志で
食べられて、物が喉を通って、食の喜びを感じられる・・・幸せなことなんですね。
少し柔らかいうどん。
子どもの頃を思い出しました。
その後は、歩いて帰ることが出来るか試してみました・・・結局、
神戸駅へ辿り着かず迷いましたが、何とか、バスの停留所を見つけて。
あ―、懐かしい!!
でも・・古くなりましたね。出来た頃、伯母と来たっけ。
神戸駅のホ―ムから。 何度この風景を観たかしら。
そうだ、たこ焼きも買っておこう。
明日また、食べましょう。
ひと口だけ・・・ソ―スが甘くて、関西風。美味しい。
明日、手土産を持っていくのでお試しに購入。
栗が丸ごと入っていて、美味しかったです。でも、やっぱり、
人数も多いし、和菓子の詰め合わせにしよっと。
この夜も何故だか、夜中に目が覚めて、伯母とたくさん話が出来た頃を
鮮明に思い出してしまって・・・
だめだなぁ・・・想い出がたくさんあるって・・・・辛い。