この辺り、山崎集落はイチョウの畑で一杯といったイメージだ。
都市の街路樹としてのイチョウ並木に見慣れる
我等の眼には少し違った景色に映る。
空へ高く伸びる紡錘形のスマートなフォルムではなく、
低く横に枝振りを拡げるずんぐりむっくり型の印象だ。
全国の3割を誇るという銀杏収穫量からすると、
その形も納得できるというものだ。
小道を散策してみると立派なお屋敷も数多く、
庭にも必ず大きなイチョウの木が沢山ある。
濃尾平野を吹きさらす伊吹おろしの防風林としての
役目も当然果たしているに違いない。
屋敷銀杏と呼ばれる由縁もそこにあるのだろう。