左脚をなくした猫、たすけは
しばらく別室にいたのだけど
他の猫と交流させるべくドアを開放してある
それでも 恐ろしいらしくて出てこない
運動をさせることや、ストレス解消を意図して
遊びを夜な夜なしていたのが
どうも病みつきになってしまったらしく
疲れて泥のように寝ているワタシを起こしにくる
にゃあ
にゃあ
にゃあ
にゃあ
にゃあ
にゃあ
遠くで かすれた声で鳴き続ける
ところが ワタシのベッドには辿り着かない
野良のあの子は よりそって寝るなんてこと考えやしない
それより周りにいる猫のほうが怖い
だから近づかない
それで
とおくで
にゃあ
にゃあ
にゃあ
と鳴いているのだ
さすがに、ワタシの体が悲鳴をあげているので
とりあえずは自分の身体を優先して 寝ている
けれど
かすれた声で
にゃあ にゃあ にゃあと ずっと言っているのをきくと
放っておけない