ネコのヒトビト

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「この世界の片隅に」 ドラマと 映画は別物

2018-07-16 21:24:59 | 思ったこと
1日たって、ツィッターをみていると絶賛するツィートが多くてびっくりした。

数すくないものに、
絵を描く描写や、人さらいの描写が・・
というのもあるが、
概ね好意的な評価

そして、ひどい(?)のになると

松本穂花がすずさんそのものと
なんとも気がはやいというか、

映画から入った人間からすると、
えええ?どこから そう感じましたか??
と思うような記事も散見され、さらにびっくりする。

このドラマが有名になれば、さらに、映画の方へ足を運ぶ人が増えるかも
という目論見もあるが、

私が危惧するのは、「松本ほのか上げ 能年玲奈下げ」で、
せっかく「この世界の片隅に」で、存在感を出した のんちゃんを 「松本ほのか」の影に隠してしまうような上げ記事がどんどん出てきて、
アニメの方があたかも「実写よりも下」みたいな扱いを受けることだ。

私の見立てでは、原作とアニメを観た経験からいって、「すずさん」の描かれ方が実写版では異なるし
今後もこの様子では 朝ドラっぽく「史実にインスパイアされた別物の物語化」されていくという感じがする。
朝ドラは、史実と同じではないし、モデルがいるけど現実とは異なる描かれ方をする場合があるが

この場合は、「この世界の片隅に」にインスパイアされた、別物のドラマと 考えたほうがいいのかも

さえ思う(それくらい、すずさんの人物像が描写されていないと感じる)

どこかの記事で、
「二次元では描かれきらない部分を実写では丁寧に描く」みたいなことが書かれていて、(脚本を担当した岡田恵和氏は、17年のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」をはじめとしたオリジナルはもちろん、原作ものの脚本にも定評がある。佐野プロデューサーは、「2次元」の漫画の1コマでは描けない部分を「世界観をいかに壊さず、広げ、深めるか」に注力したと強調した。)
まるで「二次元のアニメは下で 三次元では より現実的な描写になりうる」と言わんばかりの見出しにびっくりした。

三次元のドラマ(実写だからといって)より現実的な丁寧な描写になりうるなんて言い切れるのかどうか。

このドラマを作っている人たちはよくやっていると思うが、
ここまでの描写で、セットとか ロケとか、時代考証はほんとに頑張ってると思うけど

人物像や、人となりを伝えるエピソードやセリフはなにも、心に響かないし、どこにも共感はないなあ
ほんと悪いけど、人だから、実写だから「ほんとぽく見える」だけであって、
これがアニメに勝る、という幻想を 与えるという現象に びっくりしている

いろいろと、もやもやしたが、
結局
ドラマと 映画は別物なんだな


そう思うことにした。

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