今日は朝から大変寒い状態です。
家の屋根に雪が積もりました。
と言ってもたいした事は有りませんが。
昨日からアップしている「小さなオルゴール」ですが、ほぼ完成しました。
小さな物なので塗装の面積も小さく、いざ塗装に入ったらあっけなく仕上がりました。
その仕上がりがこちら。
フタが開いた時、少し倒れすぎているような気がしたのでもう少し起きた状態で止まるように調整しました。
シルバーの彫刻が細く見える部分は、もう一度シルバーを塗りなおしてはっきりと分かるように仕上げ直しました。
フタを締めた時の画像が無かったので、こちらで勝手に解釈してフタにも彫刻が入った状態につくりました。
幅が9センチ程度の小さなボックスですが、精一杯見栄えが良くなるように仕上げました。
箱自体、ビンテージっぽさが出るように少々荒っぽい仕上げになってます。
今回、彫刻をしなければならないので、何か彫刻の参考にならないか?と、以前製作した「ル・フォーショーリボルバー」の彫刻を参考にしました。
そのリボルバーがこれ。
このリボルバーは、鳥取県日野郡の「泉龍寺」と言うお寺に残された実銃を忠実に再現したレプリカです。
実銃は幕末に、坂本龍馬が、因幡藩の「河田佐久間」にプレゼントした物と聴きました。
本物の拳銃なので、黒坂署に「古式銃」として登録してあるそうです。
その実銃から採寸し、細部を出来る限りリアルにパーツ割りし、アクリルやエポキシパテ、スチロール樹脂等で原型を作り、シリコンで型取り、無発泡ウレタン樹脂(キャスト)で複製したものです。
彫刻は、有名な「井浦勝雄さん」にイチかバチかダメ元で依頼したら、快く彫って頂きました。
井浦さんは、本来、実銃や刀剣等に彫刻されているので、こんなキャストの柔らかい物に彫るのは殆ど無いと思いますが、井浦さんいわく「赤子を扱うように彫りました。」とのことです。
見ればみるほどすごい彫刻です。
シリンダーには「ブドウ」の模様が有り、ヨーロッパでは、多産の象徴として「ブドウ」は縁起の良いものとして扱われているようです。
このリボルバーはキャスト製のとても軽い物ですが、塗装で鉄のような仕上げにしています。
ところどころに錆も入れて本物っぽさを再現しました。
ただ、「泉龍寺」に展示してある本物は、錆だらけで、ここまで青黒くありません。
実物を見たければ「泉龍寺」までどうぞ!
それと、このリボルバーは2019年に公演予定だった手塚治虫先生の原作「陽だまりの樹」の舞台公演で、風間杜夫さんに使用していただきました。
残念ながら、コロナの蔓延のせいで、この公演は中止!
無観客でビデオ取りし、DVDのみ発売されています。
以前CS日テレプラスで何回か放送されました。
全国の舞台でこのリボルバーがお披露目されると思ったのですが、残念ながDVDのみでしか見ることが出来ません。
このリボルバーの制作秘話もいずれアップしようと思います。
なにはともあれ、オルゴールの製作は終わりました。
毎回いろんな制作物の依頼がありますが、毎回勉強することが多く、これからもスキルアップに励むことになると思います。