もう何年も前から製作依頼を受けていたのに製作が止まっていたディアゴスティーニから発売されていた「零式艦上戦闘機二一式」ですが、やっと製作出来る状態になりました。
以前、「じげ風呂」と言うブログで製作記事を「二九号」まで書いていましたが、使用している塗料が無くなったり、LEDを仕込むのがかなり面倒だったり、本業の仕事が一気に忙しくなったりして、長い間放置していました。
発注主の方には本当に申し訳有りませんでしたが、やっと製作再開しています。
他にもフィギュアヘッドの製作も有るのですが、塗装の乾燥の合間とか、待ち時間の間にそちらの方も少しずつ製作を進めています。
何分精度のいる作業ばかりで、気が遠くなりそうなことばかり。
今回のディアゴの「零戦」は、とてつもない製品ということが身にしみて分かります。
メーカーもよくこんなものをシロウトに作らせようと思ったものだと疑問を感じます。
とにかく、プロのモデラーでも二の足を踏むレベルの品物です。
制作し始めて受注したのを後悔するくらいのレベルの作業の連続です。
以前に製作した部分は29号の主翼の骨組み製作の所までで、LEDを組み込む前の状態で止まっていました。
主翼の骨組みを製作するのに、
上の写真の棒の様なパーツを指定の長さにカットして、丸パイプは両端を平たくつぶし、コの字型の棒は丁寧にカットして翼の骨に瞬間接着剤で接着します。
2,5ミリから12ミリ程度の長さの物を切り出して加工接着します。
この様な物を約30本ほど製作します。
こんな感じになりますが、ほとんど本物?というレベルの骨組みです。
しかも全部アルミ製なので大きさの割にかなり軽いものになっています。
これを「青竹色」に塗装して、翼端灯や翼の上二箇所を光らせるLEDを組み込みますが、リード線を骨組の隙間を縫うように通して行くのがまた一苦労!
なんとか通し、下地プライマーとして「ミッチャクロンマルチ」を吹き付け、青竹色に塗装しました。
これをもう一つ作ると考えるとゾッとします。
なんとかここまで組み込みました。
左側の主翼にはまだ主脚が付いていません。
この主脚は稼働して、更に脚が出ているかどうかコックピットから見て分かる主脚マーカーが飛び出す仕掛けが組み込まれていてこれを本物同様に再現しています。
主翼だけでもとんでもない仕様ですが、本体のコクピットもすごい!
メーターは一部LEDで光ります。
メーター部分にはすべてクリアパーツがはめ込まれてカバーガラスを再現しています。
コクピット後部にも酸素ボンベが並んでいてかなりリアルです。
更にコクピットだけで無くエンジンもすごいの一言!
プロペラの角度(ピッチ)も稼働します。
三枚の羽が連動して角度が変わります。
栄星形16気筒エンジンもかなり細かく、ドレーンやオイルパイプも再現されています。
これからもっと細かくパイピングします。
製作は、塗装しながら組み立てになるので、製作の机にエアーブラシを置いて、青竹色をすぐに吹き付けられるようにして作業しています。
ディアゴの説明では、缶スプレーで塗ってとなっていますが、缶スプレーだとすぐに空になるし、塗料がものすごく無駄に飛び散ります。
缶スプレーはもう無くなってしまったので、ビン入りのクレオスラッカーの「青竹色」を買ってきて、エアーブラシで塗っています。
素材がアルミなので、下地プライマーは必須です。
ミッチャクロンマルチが実績が有るのでそれを使用しています。
エアーブラシで青竹色を吹き付けると綺麗に仕上がるのと同時に、塗料をかなり節約出来るようです。
パーツの大きさがかなり小さいな物が多く、それを塗るのに、缶スプレーだと飛び散る量のほうがかなり多く、非常に不経済です。
エアーブラシだと、数ミリのサイズでも効率よく塗装でき、主翼二枚塗っても瓶塗料2個使いませんでした。
今現在、29号から43号まで一週間の間に仕上げました。
計算上、一日に2号製作している計算ですが、土日は制作できなかったりしているので一日に4号位製作が進むことも有ります。
と言っても、やはり一日に2号製作がやっとという感じです。
このキットは全100号なので、後57号有ります。
一日に2号作るとして後29日、約一ヶ月かかります。
実際に制作している方のブログを見ると、やはり3年位かけて完成させている方ばかりです。
尋常じゃない難易度!!
模型製作経験が無い方は、先ず完成させることが出来ないと思うくらいの難易度です。
制作依頼を受けたことを後悔するレベルの製作難易度です。
しかし、制作依頼を受けた以上、来月の半ばくらいには完成させて納品したい所です。
他にもフィギュアのヘッドの製作が有るので、ぼやぼやしていられません。
時間を見てどんどん進めます。
続く!
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