自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

キアゲハを作りました。

2025-02-01 10:15:21 | 模型

もう何年も前ですが、広告代理店の仕事をしている知人から、「本物に見える蝶々を作れるか?」と問い合わせが有りました。

「多分作れる」と返事はしたものの、実際出来るのかどうか?分かりませんでした。

先ずどんな蝶々を作るか?

やはり「アゲハ蝶」が一番有名か?と思い、製作の段取りをしましたが、資料が少なく、形状がわからない。

それなら、実物を捕まえよう!という事です、虫取り網を買って、野原まで行って取りました。

実物の「アゲハ蝶」です。

写真が無いので紹介できませんが、その実物から採寸し、羽の模様をPCでトレスし、ペンタブレットを使い、ドット画で羽の模様を手書きしました。

どんな物になったか、これです。

羽部分はパソコンのプリント用紙(スーパーファイン紙)です。

羽に筋が有りますが、これはゴムの板の上に羽を置き、粘土ヘラで、線を引く様に押し付けて筋を入れました。

ペンタブレットで点描して鱗粉の感じに描きましたが、やはり印刷感が残ります。

そこで、スプレーノリを羽に軽く吹き付け、化粧品のラメを薄く塗り込みました。

これでだいぶ粉っぽく成りました。

体の部分は、「スーパースカルピー」という粘土で作りました。

このスカルピーは、油粘土の様な質感で、ヘラによる整形が非常に楽です。

ヘラで押さえるだけで、思った通りの形になります。

整形が終わったら、オーブントースターで焼くとカチカチになります。

その後、真鍮線で足や口を作りました。

体の毛は脱脂綿を絵の具で着色し、発泡スチロール用の接着剤で貼り付けました。

塗装は、タミヤのアクリル塗料です。

触覚の先端の膨らみは、ラッカーパテを溶剤で溶かし、それを爪楊枝ですくって塗りつけました。

どうでしょうか?

本物に見えるでしょうか?

これをショップのディスプレイに使えるかという事でしたが、結局、コスト面で無理という事でボツになりました。

ま〜、こんな物でも作れるという事が分かったので、また一つ賢くなったかな?