行くぞ!グラベル

オフロードバイク&釣り好きのイケイケブログ

しがないサラリーマン。

2014-07-02 21:30:25 | 仕事関係
6月最後の日曜日。
ちょい大変な仕事でした。

沢山の人が集まり、大賑わいの現場。
その人ごみにまぎれながら
様子を見守る一人の男。
自らがその仕事に大きく係わりながらも、
想い半ば6月中旬に九州へと転勤になった男だ。

彼とは長年同じ会社に属してながらも
チームとして仕事する機会は
これまでほとんどなかった。
でも、間違いなく同じ時代に
同じように番組作りに燃えていた人間だ。

それが、私の勤務地移動に伴い
昨年から同じチームとして働くことになった。


一年間という短い間ではあったが
いろんな話をした。
昔の私を少し知っている彼は、
自身の送別会のスピーチで
「ずっと私と一緒に仕事がしたかった」と言ってくれた。


そんな彼は、やり残した仕事の結果を
転勤先の九州から、わざわざ見届けに来た。
誰にもわからないよう人ごみに紛れ
遠くから見ていた。



必ず来てる。


いや、絶対いる。



人ごみの中で彼を見つけ
「自分はもう、ここの人間ではないから」と渋る彼を
皆のもとへと引っ張っていった。


本当は最後までやり切りたかった仕事だよなぁ。




すべてが終わり、
関係者の居なくなった現場で最後に2人で話をした。

ほんの短い時間。

九州での仕事のこと。

独り慣れない場所での生活のこと。

相変わらずカッコつけて淡々と話していた。

今日、九州に戻る。

そういって別れた。




「夏草やつわものどもが夢の跡」

我らかつての活躍は、一炊の夢と消えるのか。




また同じ場所で、
同じように夢をみながら仕事が出来ればと願う。

俺たちゃしがないサラリーマン。




買い物客の波に消えていく彼の後姿をずっと見ていた。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする