〈5日目〉その2
マロニエの並木道を5分ほど歩くと右手にマルクの塔、その奥にシュノンソー城が見えて来ました。
周囲をフランス式の庭園に囲まれた、美しいお城です。
16世紀初めに建設されて以来、城主が代々女性だったことから「6人の奥方の城」の別名があります。
ますは庭園を散策。シュノンソー城の端正な外観を楽しみます。
この城は、もともとはアンリ2世が愛妾のディアーヌ・ド・ポアティエに贈ったものでした。
アンリ2世の死後・・イタリアの名家メディチ家から嫁いできた、王妃であるカトリーヌ・ド・メディチが、
ディアーヌ・ド・ポアティエから奪い取って、改修したものだとか・・・
こんな美しい城をめぐって、し烈な女の争いがあったとは・・・城に歴史ありですね
城を挟むように作られた庭園も、美しさを競っているようです。 左〈カトリーヌの庭〉 右〈ディアーヌの庭〉
シュノンソー城は、ロワール川の支流、シェール川をまたぐように建てられた白いお城です。
緑の森をバックに、川面に映る城の姿は優美で・・まるで風景画のようです。
照りつける日差しの下、庭園と城の周囲を散策した後、城の中に足を踏み入れます。
長さ60メートルもあるギャラリーには18もの窓があって、そこからは美しいシェール川の風景を望めます。
城内には、いくつもの寝室があり、礼拝堂・図書室・ギャラリー・地下にはキッチンなどがあります。
〈ディアーヌ・ド・ポアティエの寝室〉 ・ 〈フランソワー1世の寝室〉 ・ 〈ルイ14世の肖像画〉
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シュノンソー城の次は、ソローニュの森のはずれにある、シャンポール城を訪ねます。
フランス王フランソワ1世の命で建てられ、ルイ14世の時代に完成したこのお城はロワーヌ最大の規模です。
イタリアルネッサンスの影響を受けた建築様式は、レオナルド・ダ・ビンチが設計に関わったとの説もあります。
何とも美しい、まるで絵に描いたような西洋のお城ですよね
ここでは下車観光のみで、お城の内部を見る事は出来ませんでしたが・・
シンメトリーで構成された外観や、繊細な彫刻を施された屋根など見事です
全景を撮ろうと、かなり引いてみましたが・・大きすぎて収められません
お城には、こんな人も、こんな人もいました(騎士はコスプレーヤーですが、婦人騎馬警官は本物です)。
世界遺産のお城めぐりの後は、いよいよパリに向かいます。
パリまでは約3時間の行程。車窓を眺めながら、まだ見ぬ花の都を思い浮かべます・・・
と、海も川もない高速道路沿いに、何と原発が。風力発電の風車も、あちこちに立っています。
原発大国フランス、そして再生可能エネルギー開発の盛んな欧州の姿を、垣間見た気がしました。