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コトバにしなきゃ伝わらないこともある
コトバにしなくても伝わることもある
accosのつらつら日記

タイトルが思いつかないので「無題」

2010年08月24日 | こころ
自分の信じているものや属しているもの
大切にしたいと思っているものを護ろうとすることは
内面的な強さがあって素晴らしいことだと思うし
そういうことに疎い私にとっては羨ましいとすら思えます

でも
それが外に向いてしまうと
周囲の人々を批判したり非難したり傷つけたりしかねません

私は特別な宗教や執着などがないと思っているので
これまでそういう衝突を客観的に見たことはあっても
自分が当事者になることはありませんでした
ないと思っていたのです

しかし
今日思いがけずそれを経験してしまいました



帰宅時に乗ったバス

一番前の後ろ向きになっている席に腰を下ろし
車掌さんに行き先を告げ
お金を差し出し
小銭はないかと尋ねられ
ないよと顔をしかめたり
しかたねーなと切符を渡されたり
というやり取りをしていると
通路を挟んだ向かいに座っていたおじさんが
急に大声でどなり始めました


「○×※▲カンナダ○×※▲…イングリッシュ○×※▲…!!!」


カンナダ語(バンガロールがあるカルナータカ州の言語)で話していたので
詳しい内容はわからなかったんだけど

“カンナダ”と“イングリッシュ”という言葉
おじさんの私に対する攻撃的な目つき
心配かつ迷惑そうに私とおじさんを窺う車掌さん
それを聞いて鼻で笑った向かいの北インド出身っぽい若い女の子
車内の“我知らず”的な空気から察して


「ここはカルナータカなんだからカンナダ語話せよ!
 英語なんて話すんじゃねーよ」


というようなことを言っていたんだと思います

車掌さんとは
ジェスチャーとアイコンタクトでやり取りしていたので
英語どころか一言も発していませんでした
でもきっと

外国人=英語

という思考がおじさんの頭の中で作られたのだろうと思います

おっちゃんのその怒り(?不満?恐怖?信念?)は
私個人に向けられたものではないことはわかっていたのですが
漠然とした対象に向けられた感情がある一個人に向けられてしまう恐ろしさを
身をもって感じました

こうやって暴動や虐殺などが起こるのかなと






今回のことで
私の中で
何か新しい形の想いが
生まれたような気がします