.
コロナ禍中における、都内繁華街の店舗経費事情について。
一般的な囲碁ファンには直接関係無い内容でしょうが、碁会所や囲碁サロンを経営されている方にとっては重大なテーマかと思います。
.
*** *** *** ***
*** *** *** ***
.
A≫
新宿区内の雀荘の場合
NHK-BS1のドキュメンタリー番組。何気なくテレビを見ていましたら、「東京都新宿区で雀荘を経営している女性への密着特集」が2本続けて放送。
箇条書きにすると、以下の通り。
〈https://shinjukunews.com/34777〉
1❭❭
雀荘の名前は『高尾』
開業40年超えの、新宿区内では老舗の1つ。
2❭❭
雀荘経営者の娘さんは、NHKの番組制作者(ディレクター)
「雀荘を経営する母親を密着取材……
面白そうじゃないか、やってみろ」
と言うゴーサインがNHKから出 て、番組制作が始まった(様な感じ)
3❭❭
「近年は、若者が雀荘を利用しなくなっている
そこでお店専用のホームページを作った所、新規の若いお客さんが増えた。
4❭❭
しかし2020年の新型コロナウィルスのパンデミックにより、営業自粛要請あり。
5❭❭
コロナ禍により、雀荘『高尾』の閉業を決意。40年来働いてくれていたスタッフを解雇。
※解雇したスタッフには お給料が支払われ、「雇用保険」申請等の手続きも。
密着取材を受けた女性は、雀荘を三店舗経営されていたらしい(2020年6月時点)
番組内では〈雀荘の経営維持に必要経費〉についても話が出ました。その金額は、
[3店舗で約800万円/1ヶ月あたり]
.
B≫
緊急事態宣言時のニュースより
全国的に有名な繁華街の一等地(池袋・新宿・渋谷・恵比寿・麻布・錦糸町……)等では、
[20坪で100万円超/1ヶ月]
も珍しく無いらしい。
仮に[20坪で50万円/1ヶ月]と言う物件紹介の募集のチラシを見付けたとしても、物件案内のチラシをよくよく読めば[敷金・礼金200万円]
〈緊急事態宣言→→営業自粛要請〉の頃、ニュース番組の取材では、
〔歌舞伎町のガールズバーの場合〕
「定員10人のお店で賃料月40万円。
〈奨学金返済の為に働いている〉地方出身の女子大生とか、シングルマザーの女の子もいるから、自分の都合だけで休業したり、スタッフを簡単に解雇したりは出来ない」
[新橋の個人経営の居酒屋]
「50坪で賃料80万円(月)
加えて、業務用の冷蔵庫や調理器具のレンタル代等も加えると、毎月の必要経費は200万円超」
〔銀座の高級クラブ〕
「50坪で毎月200万円。
銀座のお店を利用するお客様は、会社の接待目的とか、ご高齢の方が多いですから。
クラブや料亭に限らず、(特注の背広を作る)テーラーのオーナーさんからも、感染を怖れたお客様が発注を見合わせている……と言うお話しを聞きました」
.
C≫
碁会所や囲碁サロンの場合
この投稿内容について、都内の碁会所経営者と電話やSNSで教えて戴いた事情としては、
「都内はテナント代が高過ぎますからね。黒字でも、経営を続けるのは大変。
この数年は、閉業を考えているって言う碁会所や囲碁サロンも増えていますね……」
「営業自粛要請が1~2ヶ月なら、支援金とかクラウドファンデング、そして貯金を切り崩せばしのげますが。
もしも半年続いたら、閉業して転職しなければ生活出来ません」
東京で碁会所や囲碁サロンを経営されている方々から聞いている話としては、都内での碁会所経営(特に有名な繁華街や一等地)の悩みは やはり、異常な迄のテナント代の高さ。
.
D≫
囲碁サロンや将棋クラブの収益について
①ゲーム料(いわゆる、席料)
②飲食提供
③書籍・グッズ類の物販
④大会・イベント参加費
⑤指導対局料
⑥上達講座などの受講費
⑦その他……
地方の将棋クラブの中には、
「午前10時~午後4時は将棋クラブ。
午後5時~午後8時は学習塾」
と言う所もあったりします。