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「囲碁の本のコラムを読んだり、プロのエピソードを知るのは、囲碁を楽しむのには良い。
ですが、そんな事は意味の無い自己満足。いつまで経っても囲碁は強くなりません」
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アマ有~高段者の中には、そんな事を言う人も多い。私もそれを何度も言われました。ですが私の場合、
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〈囲碁の本を読む場合には……
・コラムやプロのエピソードを必ず読み、
・納得出来た方法を実践してみる〉
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これが案外良いと思っていますし、これに助けられた事も多かった。
何故なら囲碁の本のコラムやプロのエピソードには、
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◎昔の囲碁の名人やトッププロは、どんな勉強をしていたのか?
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◎勉強や対局等で困った時に、プロ等が実際に行ったした工夫。
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◎プロから囲碁ファンへ、囲碁を勉強する際のアドバイス。
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そんな話を紹介している事も多い。そうしたコラムを読んだり、プロのエピソードを知る事で、〈自分に合った勉強法〉が見付かりやすくなります。
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今回は、詰碁の勉強に関するコラムの事を。
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A≫2ー2は詰碁の震源地
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約20年前に読んだ、囲碁の本のコラムの記憶より。
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「碁盤の〈1ー2〉と〈2ー2〉とは、死活やヨセの震源地。
つまりこの2ヵ所が、詰碁・死活・ヨセ等の急所になる場合が多い」
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「なので死活やヨセの問題を初めて勉強する人は、
〈1ー2が初手正解の問題〉
〈2ー2が初手正解の問題〉
この2つから始めるのが良いだろう」
こんな話が紹介されていました。
この話の主は、創作詰碁で有名だった故・前田陣爾(まえだのぶあき)プロ。あだ名は『#詰碁の神様』
このコラムを読んで、「なるほど、そう言うものなのか」と納得。
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B≫2ー2は覚え易かった
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その頃の私は対局経験ないアマ10級以下で、身近には囲碁を知っている人は1人もいない。なので詰碁・死活・ヨセの問題に関しては、詰碁や死活の問題集を買ってきたら、前田プロの談話だけを頼りに、
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〈1ー2が初手正解の問題〉
〈2ー2が初手正解の問題〉
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の2種類に絞って、詰碁や死活を勉強していました。
それについて、アマ10級当時の私個人の感想としては、
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「〈2ー1が初手正解の問題〉は、アマ10級くらいの頃の私には正直難しかった」
「〈2ー2が初手正解の問題〉は、無理なく勉強出来た」
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【経験的な見解】
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前田プロのアドバイスと、私個人の経験を合わせた場合。
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「詰碁や死活が苦手なアマ5級以下の人や、
囲碁の対局経験が少ない人の場合には、
〈2ー2が初手正解の問題〉だけを選んで勉強してみる」
と言うのも良いかも知れません。
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※添付画像はすべて〈2ー2が初手正解の問題〉
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[問題1]
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[解答1]
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[問題2]
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[解答2]
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※雑誌付録、(死活の問題とヨセの問題)から適当にサンプリング。
全372問中、〈2ー2が初手正解の問題〉は約21問。
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