女流立葵杯の街から

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分類・打碁集の学び方 ……1回目「真似をするだけ」

2021年04月24日 | 打碁集・棋譜並べでの囲碁の学び方

 

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◇分類・打碁集の学び方 ……1回目
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 色々話をお聞いてみると、有段者でも「棋譜並べが苦手、嫌い」と言う方が多い。原因の多くは、
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「プロの碁は意味がわからない。
 いくら棋譜並べをやっても、全然強くなれなかった」

 そうした(マイナスな)経験がある様なのです。

「棋譜並べは、どう勉強すればいいのか?」

 それについて、私が10級以前から(知らず知らずの内に)やっていた学習法をご紹介します。

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A》学ぶ事とは真似る事

 日本に於ける〈伝統的な学び方〉の1つとは、 職人の世界でも芸事の世でも、〈学ぶ事は真似る事〉 その時代の名人上手の技や作品を繰り返し真似をする。

「落語の修業も、まずは師匠の演技の真似から」

 と、落語家・桂米丸師匠も修行時代に教わったそうです。

 

 

 ↑↑桂米丸師匠↑↑

 

 真似るだけなら、その事に詳しく無い人でも、気軽に取り組めるかと。思い入れのあるなし如何で、学習効果も全く違うでしょうから。
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 仮に囲碁教室の方針等で、「子供に、昔の碁を勉強させたい」場合はどうするのか? そんな時には、「○○の師匠」作戦。
 例えば高尾紳路ファンの子供には、「藤沢秀行先生は、高尾名人の先生なんだよ」
 趙治勲ファンの子供には、「チクン先生は、修行時代に呉清源先生の碁で勉強したんだよ」
 小学4年生迄は、「強い人の先生は強い」の説明は理解しやすいらしい。これは、棋譜並べを促す近年の成功パターンだそうです。

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B》〈反復模倣〉は世界基準

 2017年の物に、新しく補足。
 テレビ東京のサッカー番組『FOOT×BRAIN』で紹介されたエピソードより。

https://www.tv-tokyo.co.jp/footbrain/smp/lineup/20200502.html

 

 日本のサッカーのレベルを強くするために__日本代表監督をされた岡田武司さんは、欧州各地のサッカーのトップチームを視察。その時、スペインのサッカー関係者から言われた事の1つ。戦術・戦略の体得について

「ドイツにはドイツの、スペインにはスペインの〈サッカーの型〉がある。
 その型を完璧に身に付ける為に、18才まではそれを反復練習している」
「ところで日本のサッカーでは、どんな型を教えているんだ?」

 岡田さん曰く

「日本のサッカーでは、18才になるまでは、それぞれのクラブチームが、それぞれのやり方で指導している。
 18才を過ぎた頃から、欧州のトップチームの戦術・戦略を、トップ選手(候補)に練習させている」
「日本の様なやり方で練習しても、戦術・戦略は身に付きにくい。選手や指導者同士で、イメージの共有がされにくい。
 そうした話をスペインで聞いて、日本のやり方の問題点を痛感した」

 これは囲碁でも同じ事らしく。入門~アマ5級の頃にこそ、プロの碁の棋譜並べ(反復練習)が大事。

[棋譜並べをやる⇒⇒すぐに強くなる]

 と言う事はあり得ないですが。その人が棋譜並べを過去にどれだけこなしてきたかは、有~高段者になった時に、次の2つ、

「囲碁の戦術・戦略の〈強みや欠点〉を、どれだけ素早く見抜く事が出来るか否か?」
「プロの碁の解説を聞いて、ノータイムで理解出来るか否か?」

 が出来るか否かの問題に関わってくる様です。
 私個人の実感として。棋譜並べを行う意義と言うのは、

「今日・明日、1~2年で強くなる為の勉強」では無く、
「10~20年後を見据えた、将来への準備」

 なのだと思っています。
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