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奥真也さんの著書『未来の医療で働くあなたへ』(上の写真)と、『未来の医療年表』を拝読。
未来の医療はどうなるか?__については、この2冊を直接読んで頂くのが良いと思います。
私のブログでは、奥さんの著者に書かれていた未来の医療のポイントについて、私個人が以前から考えていた事を。
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奥さんの前著『未来の医療年表』で書かれていた事。
「頭が良くて成績も良いから、医学部や東大理Ⅲを志望する。
こうした風潮は、優秀な理系人材の才能や可能性を無駄遣いしているのでは?」
「理系が得意で医学を志すなら、東大理Ⅲでは無く、医療ベンチャー等を目指す。そんな道も増えてくるはず」
No.Ⅰ≫医者にならないで医学を志す
医者以外で医学を志す、そんな道は本当にあるのか?
例えば福島県の場合。
2011年に発生した東日本大震災からの産業復興政策として、最先端の医器具の開発支援をに力を入れているそうです。
その中でも注目されているのは、南相馬市のイノベーションコースト構想。例えば平地から山間地へ ドローンを飛ばし、荷物を運ぶ実証実験を、官民共同で行っています。そのドローンを使えば、道路が整備されていなくて物資輸送が困難な過疎地・離島・へき地等の一軒家にいる患者さんに向けて、ダイレクトに薬を届ける。そんな事も可能になるはず。
私自身は地方の農村生まれで、文学や歴史が好き。そんな変わり者が〈未来の医療予想〉しますと、
「農業研究と史料研究が、
先端医療の補完に貢献している」
そんな可能性もあると考えています。それを考えた、2つの具体例。
ア❭❭伝統工芸で感染症対策
2020年、日本国内での新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが掛からず、人々が疲弊していた時期。Eテレの科学番組『サイエンス・ZERO』にて、こんな特集が。
「東京大学の教授が、植物由来の染料〈藍〉の研究をしている。
藍の染料には、インフルエンザや新型コロナなどのウイルスを不活性化する成分が含まれている」
「その研究材料になる植物の藍を、青森県の農家の方に育てて貰っている」 .
【参考/アドレス】
「藍から農薬」研究 青森の協同組合、東大や理研と共同
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFB03H69_T00C17A2L01000/
また福島県のダンボールメーカーの場合。
「新型コロナウイルスの感染拡大が始まってからは、患者を隔離したり治療する為の〈仮設治療室〉のニーズが高まった。
そこで東日本大震災の時に開発した『ダンボール製のポータブル手術室』に、漆喰加工した。
アルカリ性の漆喰は、コロナウイルスは不活性させる事が出来る」
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イ❭❭古文書からヒントを探す
江戸時代。日米和親条約や日米通商条約による開国で、幕末にはコレラ等が持ち込まれましたが。鎖国中には、肺結核や季節性のインフルエンザが定期的に流行っていたそうです。
当時の医療では治療も結構大変だった様ですが、そうした感染症から人々を救う政策をしたのが、徳川吉宗公。吉宗公が行った医療政策は、小石川養生所の設置が有名。
その他には、中国やオランダの医学書を取り寄せて翻訳作業を行ったり、日本各地から薬効が期待される植物を集めて栽培したり。
吉宗公の医療政策には上手くいったものもあれば、上手くいかなかったものもあると思いますが。
そうした医療政策の過程や成果の記録を、
〈歴史研究者の知識で、現代語に書き直す〉
そしてそれを、
〈現代医療の視点で検証し直す〉
それにより、医療問題の解決のヒントが見つかった……と言う事が度々あったそうです。
ウ❭❭医学・医療の裾野は広い
これまでに私が見た、あるいは医療関係のテレビ番組で知った話。
それは、医療や医学の発展には、医学部や医者以外の、幅広いジャンルの人達が関わっている事。
『医療の未来年表』『未来の医療で働くあなたへ』で提唱されている事は、
━━医学部や医者になる事以外にも、医療に貢献出来る事は沢山ある。
━━医療系ベンチャーやシステムエンジニアとして、医療に貢献する道もある。
医学や医療の裾野は広い。だとすれば、医師免許や薬剤師免許を取らなかったとしても、
「自分の家族は農家。
だから、漢方薬に使う生薬を専門に栽培する農家になろう」
「自分は歴史が好きで、書道教室に通っていた。
だから大学で歴史を勉強して、日本の医学書の史料解読をやってみよう」
そんな選択肢もあるかも知れない。
現在では誰からも注目していない、田舎っぽかったり、古めかしかしい事でも、それを突き詰めれば、20年後30年後の医療界に貢献出来るかも知れない。
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