JAZZⅢばかりでウルサク申し訳ございません。小さいピックになればなるほど材質、形状、厚さで弾き心地が大幅に変化します。前回でも書きましたが、あるようでなかったセルロイドのJAZZスタイル・ダンドレアPro PlecをスタンダードJAZZⅢのように作り変えます。最近は手軽にピックをカットするアイテムも出ていますが1mm用なので厚い素材は出来ません。JAZZⅢの形状が一番シックリくるのですがジムダンロップ自ら形をアレンジしてしまっていますから複雑なところに陥ります。となると自分でJAZZⅢを再現するしかありません。昔使った金属ピックの一番加工しやすいブラスをJAZZⅢ形状に作り替えてそれを型に様々なピックを加工してみます。
ティアドロップのアクリルや昔の鼈甲ピック等をJAZZⅢにアレンジしましたが結構大変です。先の部分のカットはアタックやトーンに影響を与えますがスモールピックになればなるほど両サイドの肩の部分の形状で持った弾き心地がかなり変わります。それはピックの握り方にもよりますが逆アングルのように握るよりツマム感じになればなるほど収まり方の違いを感じます。
そこで以前から気になっていたアコースティックギターのナットやブリッジで有名なタスクのピックのティアドロップを入手。ティアドロップでもJAZZⅢのようなスモールタイプ。このタスクピックは特殊な熱硬化樹脂のようで本体自体が金属的な硬い乾いたトーンなので0.8mmのうすいピックでアコースティックギターのストロークを弾くといい効果が表れます。エレクトリックギターでそのあたりのインパクトは少ないですがスタンダードJAZZⅢに近い1.4mm厚のものが良いでしょう。オリジナルJAZZⅢは1.38mmのナイロンなので柔らかく感じますが同じような厚さで硬い材質が無かったのでこのタスクはかなりお勧めです。形状は肩の部分が滑らかに落とされた感じ。逆アングルではピック先が人差し指と同じ方向を向くポジションだとザラッとした倍音が多く出るトーンになります。3種類のカラーがあり厚さは同じですが樹脂の粒子の違いでアタック音に変化が出る感じでしょうか。耐久性は高くないですが先が丸くなってからのトーンが長くいい感じになるのはチキンピックスに通じるニュアンスがあります。
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