忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

みずほの暴力団融資問題につて

2013-10-18 | 随想
 みずほ銀行が暴力団関係者に多額の融資を行ってその大半が回収不能、つまり
焦げ付いているという。いわゆる銀行と闇組織の関係が問われているが、いまさら
何をと言いたい。

 一昔以上も前、サラ金地獄によって自殺者が続出し問題になったことがある。
今なお多重債務で苦しんでいる人が大勢いる。
このサラ金の元金は銀行である。実際サラ金を傘下におさめグループ会社として
営業している銀行もある。
彼等は表向きは背広を着て紳士面をしているが裏の顔は実は薄汚い。

お金は経済の血液という。彼等はそれを取り扱っているということで主役然として
大きな顔をしているが、血液は血液でしかない。無いと困るが、大きな顔をされては
困るのだ。

昔は6、7%もあった普通預金の利息は、今や0.02%。1000万円預金しても
たったの2000円。それに税金が20%も掛かり手元に残るのは1600円に過ぎ
ない。国もあくどい。江戸時代の悪代官そのものである。預金利息より物価上昇率の
方が大きいので使わないのに目減りしている。

一方融資を受けた場合の利息は、借りたことがないので実際のところ判らないが
5%くらいはかかるだろう。まさにぼろもうけと言わざるを得ない。

この低金利は、元はと言えば自らが巻き起こしたバブル時代に作った不良債権の
後始末なのだから始末が悪い。自ら蒔いた種なのに、そしてバブル崩壊時に多額の
不良債権を抱えて、一般企業ならとっくの昔に倒産しているはずなのに国からの
融資-つまり国民の血税-を受けて今があること、それすらすっかり忘れている。
銀行が潰れれば多くの預金者が困窮する。そんな理由から公的資金が注入された。
預金者はまさに人質である。

 低い利息の中でもみずほ銀行は更に低い。定期預金の利息が他行の普通預金
と同率である。

兎も角も銀行に大きな顔をされては困る。