忙中閑話

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中村修二教授ノーベル賞受賞! 

2014-10-10 | 随想
 青色LED開発者の中村教授のノーベル賞受賞が決まったというニュースは
本当に喜ばしい。

青色LEDがもたらした省エネの効果は絶大なものであり、ノーベル賞受賞は
時間の問題だろうとは思っていたが、一方で中村教授がかつて在籍し開発研究を
行った日亜化学との間の特許の対価に関する裁判(いわゆる「中村裁判」)が足を
引っ張っているのではないかとも思っていた。

ノーベル賞にノミネートされるには推薦人がいると聞く。この点で裁判はマイナス
だ。同時に受賞した赤崎教授や天野教授との間には見るからに微妙な距離(ある
いは溝)があるのが感じられる。


青色LEDの開発の経緯や裁判については以前マスコミで詳しく取り上げられたこと
がある。それによると会社の開発中止命令にも遭いながらも独自に開発を続け、つい
に独創的なアイデアで開発に成功したという印象が強かった。

だが、中村氏の独創的なアイデアは勿論重要ではあるが、会社のバックアップや仲間
たちの努力がなければやはり開発は成功しなかっただろうと思う。


いずれにしても、赤崎、天野グループの基礎技術開発、中村グループの実用化といった
総合力で日本人が受賞したということは嬉しいことである。
(なぜノーベル賞がこれほど持ち上げられるのかという天の邪鬼というのかへそ曲がり
的な気持ちも若干あるにはあるが)


 個人的には、Liイオン電池の実用化を行った吉野 彰・旭化成フェローやフラッシュ
メモリー開発者(名前は忘れた。たしか元東芝技術者)が受賞するのではないかと思うのだが…。

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