忙中閑話

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法面(のりめん)の怖さ ~ 東名高速・新城の事故について

2017-06-13 | 雑感

 乗用車が道路側面にある法面(のりめん)を乗り上げてジャンプし対向車線の高速バスと衝突
した事故について、改めて高速道における事故の怖さを思い知らされた。

 もし高速バスの通過が少しでも遅いか早いかしていたら、フロントガラスを突き抜けて、恐らくバ
スの乗客・乗員にも多数の犠牲者が出ていただろう。

 あるいは、もしバスでなく乗用車、あるいはバンだったとしたら……。
亡くなった乗用車の運転手(医者)にはまことに気の毒だが不幸中の幸いといえるだろう。

 バスに搭載されていたドライブレコーダーの映像によれば一瞬の出来事。
 それにしても車があれほど高くジャンプするものだろうかと半信半疑だった。

 そこで”暇人”はラフではあるが計算してみた。時速100kmで法面を乗り上げたらどうなるか。

 乗り上げ角度が15度のとき、最高地点2.6m、時間は乗り上げてからわずか0.73秒
 〃         20度 〃 、 〃    4.6m、  〃                0.97秒。

 バスの高さは3mほどだろうから軽く到達する。時間も瞬間といってほど短い。

 ただしこの角度は乗り上げの傾斜角であって法面の傾斜角ではない。車は斜面を
斜めに乗り上げるだろうから乗り上げの角度は斜面の傾斜角よりかなり緩くなる。

 たとえば法面の傾斜角30度の場合
  進行方向から法面に向って30度向きに乗り上げると……14.4度
   同                45度              20.7度

 法面の傾斜がかなりあっても車の進行方向からみると見掛けの傾斜はかなり緩やかに
なる。

 今回の場合、道路の右側に段差ができたのは緩い右カーブで道路が右下がりに傾いている
ためだというが危険予知不足といえるのではないだろうか。

 ほかにも運転していて「運転者側の立場で計画しているのか?」と思うときが時々ある。
たとえば道路の縁石。とんでもないところに設置されている場合がある。夜だと分かりにくく、
特に雨が降って濡れていると道路と区別がつきにくい。

安全運転を心がけたい。

 


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