忙中閑話

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選挙費用がかかり過ぎでは?

2016-04-13 | 雑感

 京都と北海道で衆議院議員の補欠選挙が告示された。
この件について、北海道は町村氏の死亡によるもので致し方ないが、一方の京都は
不倫問題で辞任したチャラ男・宮崎謙介元議員の補欠選挙であり、こんなつまらない
理由で無駄な2億3千万円もの選挙費用が使われると嘆いた新聞論評があった。

確かに無駄である。だがなぜわずか2週間の選挙に2億円以上の金がかかるのだろう。
京都の選挙区一区だけで2億円。総選挙だと800億円だという。不思議でならない。

京都3区の有権者数は34万5千人余り。一人当たりに直すとたかだか700円弱となる
が、なぜ選挙費用がこれほどかかるのか、また削減できないのかと思ってしまう。

まず無駄と思うのが、投票時間の延長。以前は午後6時までだったと思うが現在は午後
8時まで延びた。延長するに当たっては投票率向上のためといっていたが、投票に行か
ない人は時間を延長しても行かない。立会人の日当、選対職員の時間外手当が無駄。

次に期日前投票。以前は数日だったと思うが、これも投票率の低下に伴い現在は公示日
から投票日までの2週間投票できるようになっている。しかも午前8時半から午後8時まで。
そして簡単な事由、言い換えればある意味わがままな事由でも投票できる。
結果として、期日が限られていたせいもあるが以前は数%だった期日前投票の投票率が
現在は全投票者の20%にも昇っている。5人に一人ということになる。だが投票率自体は
下がる一方である。(衆院選 S42 74%→H24 59%)

だいたい選挙というのは、何かのついでに投票するといった軽いものではないはずで
じっくりと”品定め”をする必要があるのではないか。宮崎氏のような、妻が出産入院
中に他の女性と同衾するといった最低の”クズ男”が当選するのはこういった安直な
投票率向上(投票率低下防止?)の制度にも一因があるのではないか。
もっとも最近は時間をかけて”品定め”をするほどの人がいないのはいない。

他にも、候補者のポスターや看板、キャンペーンカーやそのガソリン代までもが補助される
と聞く。そのキャンペーンカーはいまや嫌われ者。昔は選挙期間中方々で我鳴り立てていた
が、最近では「お騒がせして申し訳ありません」と低姿勢である。

それにしても選挙に金がかかりすぎる。内訳が知りたい。


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