最近は電球型LEDの普及著しく価格もかなり下がってきた。しかし一方で電球型蛍光ランプ
も手頃な値段まで下がってきており、また発光面が広いため影ができにくくまだまだ使い勝手
がいい。
一般的に蛍光灯は点灯させるのに安定器(いわゆるトランス)やグロー管あるいはそれに代
わるものが必要であり、これらの回路が電球の口金の部分に収められているのはわかっては
いたが、さて実際にはどんな回路が組み込まれているのだろうとつねづね思っていた。
そこで切れて点かなくなった蛍光ランプを解体し口金部分を分解してみた。
※蛍光灯の管の部分には微量ながらも水銀が封入されている。また管の表面に塗られて
いる白い蛍光物質も体にあまりよくないと思われるので管を破壊する時は要注意。
①ランプの根本の部分にある白いプラスチックの部分を糸鋸で切る
※このランプにはちょうど切断したいと思った位置にうまい具合に糸鋸幅の溝があった
③基盤を取り出す
何かがひっかかり基盤が取り出しにくい……。
足の長いコンデンサーが引っ掛かかっていた。狭い基盤の中には収まりきれないので
足をのばして口金の部分に収まるように設計されている。
口金の方からリード線が2本接続され、蛍光管側は2本x2、合計4本のリード線が
接続されている。蛍光管側のリード線は端子に5~6回巻きつけてあるだけでハンダ
付けはされていない。
④口金部分、基盤、蛍光管に分解
蛍光管は接着樹脂でべっとりと固定されている。(写真右側)
⑤基盤
こう見ると、ミニチュアの”軍艦島”のようでもある。狭い所に効率的に収まるようになってい
る。
回路図に落としてみようと試みてみたが途中で分からなくなり残念ながら断念した。
また蛍光管にはフィラメントが焼き切れた痕跡があったので、フィラメントが切れただけで
基盤は正常なのではないかと思い、蛍光スタンドのスペアの蛍光管(クイックスタート型)
に接続してみたが光らせることはできなかった。蛍光スタンドの方も人感スイッチが壊れ
使えなくなっていたのでよもやと思いながらも期待したが、容量も違っており(電球型17W、 スタンド型27W)やはり無理だったようだ。
余談だが、我が家には電球型蛍光灯の黎明期の頃のものと見られる古い電球型蛍光灯
がまだ現役で残っている。ただしこれはグロー点灯方式のようで一回り大きくて重い。
また点灯に時間がかかり点灯するまでに1分以上も待たされることもある。
ライトカプセルG17(パナソニック製17W)
もうひとつ余談だが、家にシーリングタイプの蛍光灯が余って遊んでいたので先ほどの
口金を再利用してこのライトカプセルを取り換えた。
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