忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

クォーツ時計の分解修理

2018-07-17 | 趣味

 このところ猛暑日が続く。2階は屋根からの伝熱があるのでことのほか暑い。
そんな寝苦しい熱帯夜のさなか、寝室のエアコンを使い始めたところ冷房がほとんど効かない。
おかしいなと思って、風の吹き出し口に手をかざしてみると風がほとんど冷たくない。

おそらく充填されているフロンガスが抜けているのだろう。慌てて保証書を探し見てみると
保障期間は5年間とある。そして購入したのは5年前の前日。

あやや、遅かった、一日違いでアウト………………???

と思ったが、たしか設置したのは次の日だったはず。 

で、購入した量販店に確認すると、保証の範囲内で点検、補修してもらえることとなった。
ぎりぎりセーフ。危ないところだった。 

だが、肝腎のサービスは1週間後という。

暑い、とにかく暑い。そこで昔長男が使っていた部屋に一時的に避難することにした。

だがまたここで問題が…………

壁掛け時計が止まっているので電池を入れ替えてみたもののまったく動かない。

そこで分解大好きジジイの血が騒ぐ。すぐ分解点検してみたくなるのである。

クォーツ時計なので構造は極めてシンプルである。しかも安物。

表の透明カバーを外して、短針(時)、長針(分)、秒針を外す。
裏にしてユニットを外す。 

 
ユニットを裏返す 

ユニットのカバーを開ける。(3箇所のラッチで閉めてある)
水晶発振器(円筒状のもの)、電磁コイル、回転子、ギア類が見える。
ギアの一番下にある回転子が1秒ごとに半回転してその回転が次々とギアに伝わっていく。
 

一層目のギアを取り外す。
短針、長針を動かすギアが現れる。(たぶん白が短針、橙が長針用)
 

コイル、水晶発振器の駆動ユニットを取り外す。
すると電力供給の端子が2本が現れる(上が-、下が+側)。
 

コイルと発振子の駆動ユニットを裏返して接触端子をテスターで抵抗をチェックするとコイルは
断線してはいない。
が、よくみると接触部(-部)に胴の錆である緑青が吹いていた。
そこでその緑青を除去したら接触部が完全に腐食し穴が開いていた。
ハンダで肉盛をしてみたがうまくいかないので真鍮板をハンダ付けして補修した(写真)。
 

あとは分解した手順の逆の手順で復旧。うまくいった。

考えてみたらこのユニットは100円ショップで手に入るしろもの。無駄な作業にも思えるが
原因探査、そして修理と、「分解大好きジジイ」を虜にしてくれる。

 


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