「この間、母が亡くなったの」とその人は
まるで他人事のように淡々と話す。
・・・えっ、と言葉を失っている私に
「・・で四国にトンボ帰りしてね」と。
不治の病であることはずいぶん前から
私も聞いてはいたけれど、覚悟があったにしろ
ここまで親から精神的に自立している人に
同世代で私ははじめて会った。
式の間も涙はなかったそうです。
そのまま色々話している間に
「・・・でもね、主人が死んだら、ごめん(笑)、私
生きていけないと思うから、突絶仕事やめると思う」と笑って言う。
少し感動してしまった。
結婚して十年以上経つ夫婦でこの言葉。
こんな結婚が理想なんだなぁ~。
もし何十年後かに、私の死を娘がこんな風に
笑って語ってくれたとしたら
なんと気楽に天国(・・行く気です)に旅立てるの
だろうかと。
でも今の私には、とても太刀打ちできませぬ。
同居の両親、実家の両親どちらも想像しただけて
目頭が熱くなります。
私はまだまだ。
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