このブログでも何度かシン・クライアントの話題を取り上げました。シン・クライアントとはPCのようにそれだけで動作するものではなく、サーバと通信回線で接続して使える端末のことでした。
このようにして、現在のセキュリティ対策のトレンド(流れ)はサーバですべてを行おうという方向へ向かっています。こう書くと何か新しいことのように聞こえますが、技術的にはPC出現以前に戻っただけの話です。
PCなどない時代、コンピュータを利用するということはセンターに設置してある大型コンピュータに端末を接続して、皆で共同利用することでした。その頃はサーバなどという言葉は使わず、ホスト-端末という言葉でこの関係を表していました。
その当時の端末は文字を表示するだけのものがほとんどで、グラフィックを表示できるものもありましたが、主流は文字ベースの端末でした。せいぜい、罫線を表示してアプリケーションの入出力のための画面を作れるという代物でしたので、現在のシン・クライアントに比べれば使い勝手は全く劣るものでした。
しかし、会社の業務などはグラフィカルな画面など表示できなくとも文字ベースで基本的にはこなせていました。
ですから、PCが出現したとき、もっと正確に言うとWindows 95が出現して簡単にPCがネットワークにつながり、グラフィカルな操作が標準になったことは革命的と言っていい事態でした。
もっと厳密に言うと、ネットワークにつながってグラフィカルな操作ができるPCとしてはアップルのマックが普及していましたが、価格も高めで、一部マニア向けという側面が否めませんでした。安価なハードウエアで動作するWindows 95が爆発的に普及したことは、PCの世界において画期的なことでした。
しかし、PCの性能があがりPC本体の記憶容量が増え、また携帯できるノート型PCが普及したことが利便さとともに情報セキュリティ上の脅威を増大させたのです。
どのような事態が起こったかは、読者の皆さんのご存じの通りです。そこでまた昔のやり方に戻して、クライアントはただの表示と入力の機能があればいいという考え方を元に、シン・クライアントが出現したわけです。
20年前には現在のようなグラフィカルな操作を通信回線を通じて行うことなど夢物語でしたが、ブロードバンドの普及でそれが非常に容易になり、サーバ集中型のシステムが復活したわけです。
データはクライアントである端末には一切置かないでサーバ上でだけ管理するというのは、サーバという一点の管理をしっかりするだけでいいので、情報セキュリティ上は大変有利です。
ユーザに対しては、いろいろな面で不便さをかける可能性もありますが、業務の定型処理を行う程度でしたらたしかにシン・クライアントで十分用は足りると思います。こうして、いにしえの利用技術が復活したわけですが、その違いはサーバとして使われるコンピュータだけです。昔はIBM(あるいは、日立や富士通)の汎用大型機と言われるコンピュータだったのが、現在はWindowsサーバやLinuxやその他のUNIXが動くコンピュータになっただけです(これは一般的な例で、今でも大型汎用機をサーバに使うこともできます)。
ただ、この方式は大容量の通信回線が必要ということと、サーバに負荷がかかるのでユーザー数に応じてそれなりのハードウエアが必要ということと、万が一サーバのセキュリティが破られてしまうとすべて終わりというマイナス面もあります。何事も諸刃の剣で100%いいというものはこの世に存在しません。これだけは覚えておいてください。
そして、インテリジェントなPCがすたれてしまうかというそんなこともなく、それ自体でクリエイティブな作業を行いたい場合は、やはりローカルで何でもできるという方式の方が有利ですし、P2Pの技術を使ったソフトを活用するためにも従来のPCのネットワークは必須です。
以前紹介したスカイプ(Skype)などの有望なP2PソフトウエアはますますPCのネットワーク上で発達していくことと思います。
これからのコンピュータ利用は、セキュリティ対策重視の場合はシン・クライアントを利用したサーバ中心タイプ、それ以外の場合は従来型のPCをネットワークに接続して自由に使用するという形に二極分化すると予想されます。
読者の皆さんには、両者の特徴、利点、欠点をよく押さえてうまく活用されることを望みます。
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このようにして、現在のセキュリティ対策のトレンド(流れ)はサーバですべてを行おうという方向へ向かっています。こう書くと何か新しいことのように聞こえますが、技術的にはPC出現以前に戻っただけの話です。
PCなどない時代、コンピュータを利用するということはセンターに設置してある大型コンピュータに端末を接続して、皆で共同利用することでした。その頃はサーバなどという言葉は使わず、ホスト-端末という言葉でこの関係を表していました。
その当時の端末は文字を表示するだけのものがほとんどで、グラフィックを表示できるものもありましたが、主流は文字ベースの端末でした。せいぜい、罫線を表示してアプリケーションの入出力のための画面を作れるという代物でしたので、現在のシン・クライアントに比べれば使い勝手は全く劣るものでした。
しかし、会社の業務などはグラフィカルな画面など表示できなくとも文字ベースで基本的にはこなせていました。
ですから、PCが出現したとき、もっと正確に言うとWindows 95が出現して簡単にPCがネットワークにつながり、グラフィカルな操作が標準になったことは革命的と言っていい事態でした。
もっと厳密に言うと、ネットワークにつながってグラフィカルな操作ができるPCとしてはアップルのマックが普及していましたが、価格も高めで、一部マニア向けという側面が否めませんでした。安価なハードウエアで動作するWindows 95が爆発的に普及したことは、PCの世界において画期的なことでした。
しかし、PCの性能があがりPC本体の記憶容量が増え、また携帯できるノート型PCが普及したことが利便さとともに情報セキュリティ上の脅威を増大させたのです。
どのような事態が起こったかは、読者の皆さんのご存じの通りです。そこでまた昔のやり方に戻して、クライアントはただの表示と入力の機能があればいいという考え方を元に、シン・クライアントが出現したわけです。
20年前には現在のようなグラフィカルな操作を通信回線を通じて行うことなど夢物語でしたが、ブロードバンドの普及でそれが非常に容易になり、サーバ集中型のシステムが復活したわけです。
データはクライアントである端末には一切置かないでサーバ上でだけ管理するというのは、サーバという一点の管理をしっかりするだけでいいので、情報セキュリティ上は大変有利です。
ユーザに対しては、いろいろな面で不便さをかける可能性もありますが、業務の定型処理を行う程度でしたらたしかにシン・クライアントで十分用は足りると思います。こうして、いにしえの利用技術が復活したわけですが、その違いはサーバとして使われるコンピュータだけです。昔はIBM(あるいは、日立や富士通)の汎用大型機と言われるコンピュータだったのが、現在はWindowsサーバやLinuxやその他のUNIXが動くコンピュータになっただけです(これは一般的な例で、今でも大型汎用機をサーバに使うこともできます)。
ただ、この方式は大容量の通信回線が必要ということと、サーバに負荷がかかるのでユーザー数に応じてそれなりのハードウエアが必要ということと、万が一サーバのセキュリティが破られてしまうとすべて終わりというマイナス面もあります。何事も諸刃の剣で100%いいというものはこの世に存在しません。これだけは覚えておいてください。
そして、インテリジェントなPCがすたれてしまうかというそんなこともなく、それ自体でクリエイティブな作業を行いたい場合は、やはりローカルで何でもできるという方式の方が有利ですし、P2Pの技術を使ったソフトを活用するためにも従来のPCのネットワークは必須です。
以前紹介したスカイプ(Skype)などの有望なP2PソフトウエアはますますPCのネットワーク上で発達していくことと思います。
これからのコンピュータ利用は、セキュリティ対策重視の場合はシン・クライアントを利用したサーバ中心タイプ、それ以外の場合は従来型のPCをネットワークに接続して自由に使用するという形に二極分化すると予想されます。
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